ルイス・ハミルトンは、F1トルコGPでのタイヤ戦略を巡る無線が必要以上に報じられていることについてソーシャルメディアにメッセージを投稿。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフも「無線での厳しい会話は問題ない」と擁護した。F1トルコGPではステイアウトを望むルイス・ハミルトンと新品のインターミディエイトを履いた方がいいと考えるピットウオールとの間で戦略が分かれ、最終的にハミルトンは残り8周でピットに入ることを受け入れたが、表彰台のチャンスは台無しになった。
『どうして、あのスペースをあきらめたんだ?』とルイス・ハミルトンは無線でレースエンジニアのピーター・ボニントンに尋ねた。『入るべきではなかった。グレイニングが酷い』当然ながら、メディアは「苛立ち」「怒り」という見出しでこの件を伝えた。しかし、ルイス・ハミルトンは、メディアは必要以上に騒ぎ立てているとし、チームへの怒りなどないとSNSで改めて語った。「今朝、昨日のレースのピットストップの件についてメディアがあまりに大袈裟に書いているのを見た。僕がチームに激怒しているというのは事実ではない」とルイス・ハミルトンは書いた。「僕たちはチームとして、可能な限りベストな戦略を構築するために一生懸命努力している。でも、レースが進むなかで、スプリット・デシジョンをしなければならないこともある。絶えず変化するファクターがかなりたくさんある」「昨日、僕たちは路面が乾くことを期待してステイアウトするというリスクを冒した、でも、そうはならなかった。僕はリスクを冒して最後まで走り切りたかった。ステイアウトするというのは僕の呼びかけだったし、それがうまくいかなかった。最終的に僕たちはピットに入ったし、そそうするのが最も安全だった」「人生はいつも勉強だ。僕たちはチームとして勝ち、チームとして負ける。僕がレースをしているとき、無線でずっと礼儀正しく落ち着いていることは期待しないでほしい。僕たちは皆、非常に情熱的で、その情熱が湧き出ている熱さのなかにいる。すべてのドライバーと同じようにね」「僕のハートとスピリットはコースに出ている。僕をここまで追い込んできたのはその炎だ。でも、どんな懸念もすぐに忘れられるものだし、僕たちはそれについて話し合った。すでに次のレースを楽しみにしている。今日はチームとしてまた上昇するための日だ。僕たちはまだ上昇している」メルセデスF1のトト・ヴォルフは「無線での厳しい会話にはまったく問題はない」とレース後に語った。「ルイスは時速320kmでクルマを運転しているので、当然ながら、彼とこのような話し方にはならない」「だが、すべて問題ない。我々は8年間一緒にこれをやっているし、ドライバーがクルマのなかで状況にフラストレーションをかかることを知るのに十分なほど皮が厚い」