メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、残り2周でマックス・フェルスタッペンがオーバーテイクを仕掛けてきた際に、もっと強引にポジションを守ろうとするべきではなかったかとの意見に反論した。2番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンは、ポールシッターのマックス・フェルスタッペンがターン1でオーバーシュートしたことで首位に浮上した。
しかし、バルテリ・ボッタスのピットストップに反応したマックス・フェルスタッペンは、その1周後に入ったルイス・ハミルトンの前に出ることに成功。結果的にアンダーカットとなった。だが、タイヤの摩耗に苦しんだマックス・フェルスタッペンは32周目に2回目のピットストップをするというギャンブルを打つ。15秒以上の差があったフェルスタッペンだが、残り2周のターン8でハミルトンを攻略。今季3勝目を挙げてチャンピオンシップのリードを奪った。ルイス・ハミルトンのメルセデスF1での元チームメイトであり、現在、Sky TVの解説者を務めるニコ・ロズベルグは、マックス・フェルスタッペンのオーバーテイクにもっと抵抗できたのではないかと語ったが、レース後、ハミルトンはそのような動きは無意味だと主張した。「まず、インサイドにはマーブルがあったので、タイヤをそれ以上悪くしたくなかった」とルイス・ハミルトンは語った。「彼(フェルスタッペン)はDRSを開いていた。もし、彼が僕をそこに追い越さなかったしても、その後ストレートで僕を追い抜いたいただろうし、何も違いはなかった」「フロントエンドがなかったので、いずれにしろ、彼は僕を捕まえていただろうし、防御するのは無意味だった。バルテリに何が起こったのかを目ていたと思う(フェルスタッペンは44周目にハミルトンのチームメイトのボッタスをパスした)し、タイヤをあれ以上駄目にしても意味はなかった」マックス・フェルスタッペンのように2ストップ戦略をとっていたら勝てたかと質問されたルイス・ハミルトンは「2ストップでうまくいく可能性はあったけど、僕たちにまったくそのカードはなかった。分析を行い、その理由を理解したい」と語った。また、マックス・フェルスタッペンが2度目のピットインをしたとき、同じことをして新しいタイヤのためにピットインしても得られるものは何もなかったとルイス・ハミルトンは語った。「実際、僕にはステイアウトすることしか選択はなかった。そうでなければ、彼は僕をアンダーカットしていた。彼は僕の前に出ていただろうし、抜くことはできんかあったと思う。彼らはストレートであまりに早すぎた。だから、唯一の選択肢はできる限り長くステイアウトして、タイヤが持ってくれることを願うだけだった」しかし、レッドブルが3連勝したフランスGPでマックス・フェルスタッペンに敗れたにもかかわらず、ルイス・ハミルトンはその結果に過度に取り乱しておらず、タイトルレースでライバルに12ポイント差をつけられているだけだと語った。「大きな苦痛を伴ってはいない。今日は素晴らしい仕事をしたと思うけど、うまくいかなかった」とルイス・ハミルトン語った。「心底失望しているわけではない。今日できる最善の仕事をしたと思う。もちろん、もう少し上手くできたかもしれないこともあったけど、全体として、週末を通してレッドブルは僕たちよりも速かった。結果は彼らのペースを真に反映している」
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