元F1ワールドチャンピオンは、メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、2021年シーズンにF1王座を守るために大きなリスクをとって戦う必要があると考えている。絶対王者として君臨してきたメルセデスF1だが、2021年シーズンではレッドブル・ホンダF1が互角以上の競争力を発揮しており、2戦を終えて1勝1敗とこれまでのシーズンとは異なる展開となっている。
2021年のタイトル争いについて質問されたジャック・ヴィルヌーヴは「エキサイティングなシーズンになるだろう」 f1-insider.com に語った。「すでにイモラで我々はルイスが大きなリスクをとることに慣れていないことを目にした」「だが、彼はこれからそうしていく必要がある。これまでとは違って、他チームに自分と互角に戦うことができるドライバーがいるわけだからね」もちろん、ジャック・ヴォルヌーヴが言及しているのはレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンだ。そして、ジャック・ヴィルヌーヴは、ルイス・ハミルトンがF1エミリア・ロマーニャGPでとったリスクのひとつがスタートだったと語る。「ルイスはアウンドサイドにいたので、マックスに対して引くべきだった。そうしなかったことで、彼は最初のコーナーで自分のレースを台無しにしてしまった」「また、ルイスは他のクルマを周回遅れにするときにリスクをとりすぎていた。それはここ数年の彼にはなかったことだ」「彼は自分のチームメートであるバルテリ・ボッタスのクラッシュによる赤旗に救われたが、それに頼ることはできない」ジャック・ヴィルヌーヴは、現在のハミルトンとフェルスタッペンの争いは、かつてミハエル・シューマッハに挑戦した自分の戦いを思い起こさせるものだと次のように語っている。「今のハミルトンのように、シューマッハは僕という若い挑戦者と戦わなくてはならなかった。そして、彼はそれに対応することができなかった」ジャック・ヴィルヌーヴは、自分が1997年にミハエル・シューマッハを倒してF1ワールドチャンピオンを獲得できた背景には、チームメートであったハインツ・ハラルド・フレンツェンの存在が大きかったと考えている。ヴィルヌーヴは、フレンツェンは当時シューマッハのチームメートを務めていたエディ・アーバインよりもうまく自分をサポートしてくれたと語っている。そして、それと同じことが今年のメルセデスとレッドブル・ホンダにも当てはまるとジャック・ヴィルヌーヴは考えている。「レッドブルに新た加入したルジオ・ペレスは、メルセデスで5年間ドライブしてきたボッタスよりもすでに強い」とジャック・ヴィルヌーヴは語る。「ボッタスがハミルトンを助ける以上に、ペレスはマックスを助けるだろう」実際、ジャック・ヴィルヌーヴは、若いジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が控えていることで、バルテリ・ボッタスが非常に厳しい状況に置かれているのは確かだと考えている。F1エミリア・ロマーニャGP決勝で起きたバルテリ・ボッタスとジョージ・ラッセルのクラッシュに言及し、ジャック・ヴィルヌーヴは「トト・ヴォルフが全く理解できない」と語る。「なぜ彼はボッタスとのクラッシュをラッセルのせいにしたのだろう?」「ボッタスは自分の後継者候補に抜かれそうになっていることをよく知っていた。それが右に動くことで重大な事故を起こすリスクを冒した」「それは、シーズンの2戦目でボッタスの緊張感がどれほど高まっているかを示している。そして、それが改善することはないだろう。彼はあまりにも遅すぎる」「彼がいなければば、ウィリアムズを相手にあんなに必死になって自分のポジションを守る必要はなかったはずだ」