メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、2020年のF1世界選手権でタイトルを争ったバルテリ・ボッタスのことを人々はもっとリスペクトするべきだと主張する。ルイス・ハミルトンは、バルテリ・ボッタスが周回遅れの14位でレースを終えたトリッキーなコンディションで行われたF1トルコGPを制して7回目のF1ワールドチャンピオンを獲得した。
ルイス・ハミルトンがインターミディエイトタイヤで50周のロングスティントを敢行する一方で、バルテリ・ボッタスは6回のスピンを喫してチームメイトにタイトルを明け渡した。バルテリ・ボッタスは、開幕戦F1オーストリアGPで圧勝してシーズンのスタートを切ったが、そこから8戦連続で勝利から見放され、ムジェロで開催されたF1トスカーナGPの時点でルイス・ハミルトンに55ポイント差をつけられていた。F1ロシアGPで2勝目を挙げて信頼を回復したバルテリ・ボッタスだったが、ニュルブルクリンクでの次のレースではパワーユニット故障によるリタイアという不運に遭い、タイトルの希望はほぼ終わった再びタイトル争いに失敗したことで、メルセデスのバルテリ・ボッタスの立場には疑問の声も挙がっている。ボッタスはすでにメルセデスF1との契約を1年延長し、2021年の残留が決定している。ルイス・ハミルトンは、自分の一貫性に言及し、バルテリ・ボッタスは不運だったと説明。これにはF1イギリスGPでのタイヤ故障も含まれている。そして、ルイス・ハミルトンは、メルセデスF1のドライバー間のマージンは非常に狭いと主張した。「今年は一貫性が違いを生んだことがわかると思うけど、週末のレースを見れば、僕たちはとても拮抗している」とルイス・ハミルトンはF1バーレーンGPの木曜記者会見で語った。「でも、その7ポイントの差は、時間の経過とともに着実に開いていった。バルテリは今年も信頼性問題という点で不運だった。それがギャップをさらに大きなものにした」「人々はバルテリに相応の敬意を払う必要がある。彼が誰と対峙して運転しているのかを覚えておく必要があると思う。チームメイトであることは簡単なことではない」「でも、彼は週末に同じメンタリティで臨んでいる。マシンに何か問題があってもうめき声を上げたり不平を言ったりすることはない。常に『もっと良い仕事をしなければならない』と言っている」。「ここでそれができるドライバーを僕は知らない。それが僕たちが共有していることだ・・・精神的に彼はここで最も強力なドライバーの1人だと思う」バルテリ・ボッタスが2017年にメルセデスF1に加入して以降、ルイス・ハミルトンは勝利数で40対9、ポールポジション獲得数で36対15とチームメイトバトルを制し、4年連続でタイトルを獲得している。マクラーレンのカルロス・サインツは、例えメルセデスのF1マシンに乗ったとしても、ルイス・ハミルトンを倒せるドライバーは“ごくわずか”だと語っている。しかし、ルイス・ハミルトンは、バルテリ・ボッタスの一発の速さは手強いと主張し、それが彼自身も腕を上げ続けることに役立っていると語る。「当然のことながら、バルテリは毎年ますます強くなっている」とルイス・ハミルトンは語る。「メディアは『2.0』についてコメントしていたと思うし、毎年、彼が非常に多くの異なる分野で水準を引き上げようとしているのを見ることができると思う」「ポイントギャップ差はついてはいるけど、予選(結果)のいくつかを見るとマージンの最小だった」「彼は予選のギャップを埋めて、予選を本当に非常にチャレンジングなものにした。去年すでにそうだったけど、今年はさらにそうだと言える」