現役F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンは、メルセデスと2021年以降の契約についてまだ議論していないと主張し、自分の将来を取り巻く報道を否定した。2013年からメルセデスに在籍するルイス・ハミルトンは、現在の2年間の契約が2020年末で失効する。将来的なフェラーリ移籍の可能性を否定してはいないハミルトンだが、キャリアで唯一提携していたメルセデスに留まりたいとの意向も示している。
昨年の最終戦アブダビGPでは、ルイス・ハミルトンとフェラーリの上層部が会談していたことが明るみになり、メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ハミルトンがメルセデスを離れる可能性は“25%”あると語っていた。この冬、フェラーリはシャルル・ルクレールとの契約を2024年まで、レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンとの契約を2023年まで延長しており、3強チームの今後の方向性は固まってきている。今週初め、イタリアのメディアは、年俸6600万ドル(約72億円)の4年契約を要求するルイス・ハミルトンと、年俸5000万ドル(54億円)の2年契約を提示するメルセデスとの交渉が難航していると報じた。ルイス・ハミルトンは1月29日(水)にInstagramで「参考までにトト(ヴォルフ)と僕はまだ契約について話をしていない」と投稿。「現時点では何も交渉されていない。紙面がストーリーをでっち上げているだけだ」ルイス・ハミルトンは、2013年にマクラーレンからメルセデスに加入して以来、5回のF1ワールドチャンピオンと63勝を挙げている。2020年のF1世界選手権でもルイス・ハミルトンはメルセデスでバルテリ・ボッタスとチームを組み、ミハエル・シューマッハの7回のF1ワールドチャンピオンと91勝というの最多記録に挑戦する。メルセデスは2月14日にシルバーストンで2020年F1マシン『W11』のシェイクダウンテストを実施する。