メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1オーストリアGPの予選Q1でキミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)の走行を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを科せられた。ルイス・ハミルトンは、ターン3でキミ・ライコネンを避けるようにイン側に寄せたが、その後コーナーを直進してライコネンの進路を妨害することになった。
キミ・ライコネンは、コックピットからジェスチャーで怒りを露わにし、無線で『完全にブロックした』と報告。このインシデントは予選後の審議対象となっていた。それでも両者はQ2進出を果たしていたが、F1オーストリアGPのスチュワードは、ルイス・ハミルトンがキミ・ライコネンを“不必要に妨害した”として3グリッド降格ペナルティを科した。FIAは「スチュワードはビデオの証拠を検証し、7号車のドライバー(ライコネン)と44号車のドライバー(ハミルトン)およびチーム代表から話を聞き、44号車がターン3で不必要に7号車を妨害したと判断した」と説明。「44号車はピットを出たばかりであり、7号車を含めたマシンが接近していることを知らされていた。7号車が速いラップで接近していることに気付いた際に44号車は回避行動を取ろうとしていたが、妨害を避けるに不十分だったであり、7号車はラップを中止しなければならなかった」ルイス・ハミルトンは、ポールシッターのシャルル・ルクレールから0.259秒差で2番手だったが、決勝では5番グリッドからスタートすることになる。また、ハミルトンには1ポイントのペナルティポイントが科せられた。このペナルティにより、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがフロントローに昇格。2列目にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)とランド・ノリス(マクラーレン)が並ぶ。また、ウィリアムズのジョージ・ラッセルにもQ1でダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)を妨害したとして3グリッド降格ペナルティが科せられた。