ルイス・ハミルトンは、メルセデスと新契約を結ぶ上でミハエル・シューマッハの7度のF1ワールドチャンピオンという最多記録に肩を並べることは考慮事項ではなかったとしつつも、F1キャリアで達成するには“完璧なシナリオ”だと認める。4度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、今シーズンに5度目のタイトルを獲得することができれば、理論的にメルセデスと新たに結んだ2年契約の期限内にミハエル・シューマッハの7度のワールドチャンピオンという記録は射程圏内となる。
また、現時点で通算66勝を挙げているルイス・ハミルトンは、ミハエル・シューマッハの通算91勝の最多勝利記録も塗り替える可能性がある。ルイス・ハミルトンは、ミハエル・シューマッハの偉大な記録は到達するは“想像もできない数字”であり、焦点を当てることはできないものだとしつつも、それを目標にしていることは否定していない。「僕にとっては想像もつかない数値のように思える」とルイス・ハミルトンはコメント。「今から契約が終わるまでの間に全てのチャンピオンシップに勝つと考えるなんて意味のないことだ」「夢だし、完璧なシナリオだ。全体的にそれ以上に完璧なことはない。それをするための時間として2年間を選んだわけではないけど、それを目指して頑張るつもりだ」また、ルイス・ハミルトンは、リバティメディアが進む将来の方向性を見極めたいと考えており、今回の契約が最後のものになるかどうかの明言は避けた。F1は2021年に大幅なレギュレーション変更を予定しており、ルイス・ハミルトンも他のライバルと同様にこれまでの3年契約ではなく、2020年までの2年契約を選んだ。「2年後に自分がどこにいるか、どのような気持ちになっているかを言うのは不可能だ」とルイス・ハミルトンはコメント。「僕が言えることは、まだかなり素晴らしい気持ちでいるし、契約を延長して今のように興奮しているとは思っていなかったということだ」「引退までにどれくらいの時間があるかということはとても意識している。スポーツの一員として残ることには多くの素晴らしい理由がある。2年後に僕たちがどの方向に進んでいるかなんて誰にもわからないよね? 完全に違っているかもしれないし、僕も今とは完全に異なることを望んでいるかもしれない」ルイス・ハミルトンは、2013年にF1を引退したミハエル・シューマッハの後任としてメルセデスに加入している。