ルイス・ハミルトンは、F1スペインGPの決勝で重量を減らすためにドリンクを積まずに挑んだことを明らかにした。F1スペインGP決勝のルイス・ハミルトンは、無線でのチームとの会話中に珍しく深く呼吸して辛そうな声を出していた。
ワイドなタイヤ、より多くのダウンフォースが追加された2017年F1マシンは、過去よりも身体的に厳しくなったと言われているが、ルイス・ハミルトンは、ライバルであるフェラーリを倒すためにより一層の努力をしていた。「大多数のレースでは、第1スティント2番手だと、バックオフして、タイヤをセーブしなければならないし、80%でドライブしなければならないので、エネルギーに負荷がかかる」とルイス・ハミルトンは Channel4 にコメント。「ずっとギリギリで走っていたし、猛烈なスピードでまずは彼を捕えようとしていた。全開で走っているときは、クルマのバランスをとるために身体全体を使う。クルマを降りると、コアの全てを使ったと感じられるんだ」「ただ座って、ステアリングに反応しているわけではないんだ。足を動かしてコア全体を使う、そうだね、全てを使っているよ」ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンだが、スタートではセバスチャン・ベッテルがリード。一時は8秒のアドバンテージを築いた。最終的にルイス・ハミルトンがリードを奪い返したのは44周目だ。最終的にベッテルに3秒490差で優勝したルイス・ハミルトンは「レース中に体重が2キロ痩せたよ」とコメント。「重量をセーブするためにマシンにドリンクを積まなかった。そうだね、それ(体重が減っていく)を感じていたし、レースとはそうあるべきだ」「楽ではないよ。テレビを観ている人は『彼らにとっては簡単だろう』と考えるかもしれない。どんなに鍛えているかは重要ではないんだ。僕はずっとギリギリだった」ルイス・ハミルトンは、ランキングの首位のセバスチャン・ベッテルとの差を6ポイントまで縮めた。次戦はF1モナコGP。だが、モナコで優勝したとしてもレース後に活気のあるセレブレーションはしないだろうと語る。「(パルクフェルメで)チームの方に飛び込んだときに全てを使い果たしたよ。心拍数は限界をむかえていたね」とルイス・ハミルトンはジョーク交じりにコメント。「クルマを降りたときは良かったんだけど、飛び込むようなことは・・・またやるかはわからない。その後ちょっと疲れちゃったからね!」