ルイス・ハミルトンは、チームメイトのニコ・ロズベルグとの関係を、かつてのアイルトン・セナとアラン・プロストのライバル関係になぞらえた。F1モナコGP予選の終盤、ニコ・ロズベルグがミラボーでコースオフしたためにイエローフラッグが掲示され、最後のアタックでポールポジションを狙っていたルイス・ハミルトンはラップを断念。2人の間の緊張関係は高まった。
この件は、ニコ・ロズベルグが故意にコースオフしたかどうかについて審議されたが、スチュワードはニコ・ロズベルグがいかなる違反も犯していないとして不問に付した。ルイス・ハミルトンは、ニコ・ロズベルグが故意にコースオフしたのかどうかについてコメントを拒否したが、「こういうことがあるということも考えておくべきだった」と述べた。また、ニコ・ロズベルグがルイス・ハミルトンに対して謝罪の言葉を述べたことについて「なぜ謝る必要があるんだい? 彼がポールポジションを取ったんだ」とルイス・ハミルトンは述べた。一方のニコ・ロズベルグは、「残念だ。データでもはっきりしているし、スチュワードもそれを認めている」と語り、単にあの件はブレーキがロックしてしまったことでエスケープローゴにクルマを逃し、そこからバックしてコースに戻るしかなかったと主張している。ニコ・ロズベルグとの関係がアイルトン・セナとアラン・プロストのような苦いライバル関係なのか聞かれたハミルトンは「本質的にはね」と答えた。アイルトン・セナとアラン・プロストは、1989年と1990年の鈴鹿で2度衝突。アイルトン・セナは1990年の接触が故意だったことを認めている。ルイス・ハミルトンは、アイルトン・セナのアプローチに共感していると述べた。「セナの本からその部分のページを抜き取ろうと思う」とルイス・ハミルトンはコメント。「セナとプロストが座って話し合いをしたのかどうかは知らない。セナのその対処はすごく好きだから、お手本にするつもりだ」「これは少しばかりセナとプロストに似ているよ。僕はもう彼(ロズベルグ)と話をすることはないだろう」