ハースF1チーム代表の小松礼雄は、2026年F1日本GP決勝で発生したオリバー・ベアマンの大クラッシュについて詳細な分析を明かした。事故は22周目のスプーンで発生し、約50km/hという異常な速度差が背景にあったという。今回のクラッシュは、2026年レギュレーションによって生まれたエネルギーデプロイの影響が強く関係しており、チーム側も事前から懸念していた問題だった。
小松礼雄「コラピントに責任はない」小松礼雄はまず、フランコ・コラピントに非はないと明確に述べた。「コラピントは一貫した動きをしていたし、まったく彼の責任ではありません」そのうえで、当時の状況について説明した。「我々はあの区間でより多くデプロイしていた。通常周回でも20km/hの差がありました」「オーバーテイクボタンを押したことで速度差は50km/hになった。クロージングスピードは非常に大きく、そこで少し見誤った」小松礼雄は今回のクラッシュを「小さな判断ミス」としながらも、レギュレーション由来の構造的な問題が大きいと指摘する。「こうしたレギュレーションではクロージングスピードが問題になると以前から話していた。今回はそのひとつの事例になってしまった」「もちろん本人も自分を責めている。ただ50km/hの差は非常に大きい。これは教訓になる」「大きなけがにならなかったことが何よりです。膝は痛めましたが、彼は大丈夫です」FIAは4月に評価会議を実施へFIAは声明の中で、2026年レギュレーションは導入当初から継続的に検証が行われており、開幕数戦のデータを踏まえた見直しを予定していたと明かした。4月にはFIA、各チーム、パワーユニットメーカー、ドライバー、FOMが参加する複数の会議が開催され、エネルギーマネジメントを含む規則運用の最適化が議論される。とりわけエネルギー配分に関する調整は慎重なシミュレーションと詳細な分析を必要とするため、現時点で具体的な変更を断定する段階にはないとされる。安全性は引き続き最優先事項と位置付けられている。今回の事例は、レギュレーションによって生じるクロージングスピードの問題を象徴するケースとなった。今後の制度調整に直結する議論へと発展する可能性がある。