ハースは、今週末のF1ハンガリーGPでも、ブレンボとカーボン・インダストリーの2つのメーカーのブレーキパッケージの評価を続けていく。ハースは、昨年F1に新規参入して以降、ブレーキ関連の問題に悩まされており、今シーズンもその傾向は続いている。特に影響を受けて言えるのはロマン・グロージャン。ケビン・マグヌッセンはうまく対処できているとチーム代表のギュンター・シュタイナーも認めている。
F1イギリスGPでは、二人のドライバーが異なるメーカーのブレーキを使用・ロマン・グロージャンはカーボン・インダストリー製、ケビン・マグヌッセンはこれまでのブレンボ製を使用した。ギュンター・シュタイナーは、進歩はあったものの、今後もさらなる調査が必要だと述べた。「新しいブレーキの理解に関して我々は一歩前進した」とギュンター・シュタイナーはコメント。「シルバーストンはハードブレーキングがないので、次のステップが必要だ。あそこは他のサーキットよりもブレーキを使う機会が少ない」 「ハンガリーは正反対だ。かなり頻繁にブレーキを使うし、長いストレートがないため、クールダウンさせる時間がない。ブレーキからタイヤにあまりエネルギーが行かないようにブレーキパッケージを正しいウィンドウに入れる必要がある」 「それが常に正しいウィンドウに入っていなければドライバーは苦労する。特に予選では、計測ラップに入る時に正しい温度になっていなければならない。我々はテストを続け、FP1とFP2の様子を見て、レースでどうしていくかを決定する。まだブレーキの評価とテストを行っている段階であり、はっきりするのはFP1とFP2が終わったあとだ」「ドライバーのフィーリング次第という部分もある。シルバーストンでケビンは使い慣れているブレンボ製の継続を好んだ。彼はFP1を走らなかったので、そちらの方が安心感があったのだろう。しかし、繰り返すが、ハンガリーのFP1とFP2の後でどうなるかはわからない」 ロマン・グロージャンはシルバーストンで使用したカーボン・インダストリー製のパッケージでポジティブなフィードバックを得たと述べており、ブレンボ製がそれよりも良いソリューションを持ってくるまではカーボン・インダストリーへの切り替えを望んでいる。 「レース週末にブレーキを変えるのは簡単なことではない」とロマン・グロージャンは認める。「ただブレーキを変えればいいというものではなく、マッピングやセットアップの調整も変わっていくる。カーボン・インダストリーのパッケージからは良い結果が得られた」 「ブレンボも正しいスペックで正しい温度に入っている限りはそれほど悪くはなかった。クーリングによるところがかなり大きいと思う。ブレンボから最新のものが届いたら、僕も喜んで使いたいと思っている。でも、カーボン・インダストリーが使えるなら、僕はそっちを選ぶだろう」
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