周冠宇(ザウバー)は、2024年F1第5戦中国GPのスプリントを9位、予選を16番手で終えた。初の中国人ドライバーである周冠宇にとって、初めての母国グランプリはプレッシャーを伴うものとなった。10番グリッドからスタートしたスプリントでは9位とあと一歩及ばず、その後の予選ではQ1突破を果たせず、悔しさをにじませた。
「僕にとって、新しいトラックでのレース、初めてのホームレース、新しい週末フォーマット...この週末がチャレンジングなものになる可能性があることは分かっていた」と周冠宇はコメント。「スプリント予選はもっとうまくいったかもしれないけれど、今日はポジティブなことがたくさんあった。9位という結果はポイント獲得には十分ではなかったが、19周で見せたペースには自信を持っている」「予選でQ2進出を逃したのは残念だったけど、決して楽なセッションではなかった。最初の走行ではターン1でブロックされ、最後の走行ではターン14でロックアップに見舞われた。そこでコンマ2秒半を失ってしまい、最終的には100分の6秒差で敗退となった」「Q3まで行けるポテンシャルはあったけど、このようなタイトなフィールドでは完璧なラップが必要で、今日は少し足りなかった。それでも、特にミディアムタイヤではかなり競争力があったし、それはレースに向けて良い兆候だ。明日は限界までプッシュして前進できるとわかっている」「ここではいろいろなことが起こり得るし、今朝と同じようなコンディションになるだろうからレースを楽しみにしている」「観客のサポートは信じられないほど素晴らしいし、これまでの人生で感じたことのないものだった。観客に笑顔になってもらえるようなレースをしたい」