ロマン・グロージャンは、2020年F1バーレーンGPでの劇的なクラッシュ以来初めてF1マシンをドライブする。金曜日、ムジェロで行われるテストで2023年仕様のハースに乗り込む。グロージャンは2020年バーレーンGPのオープニングラップでバリアに突っ込み、マシンが炎に包まれ両手に大きな火傷を負った。それが彼にとって通算179戦目にして最後のF1出走となり、その後アメリカのインディカー・シリーズへと戦いの場を移し、4シーズンで6度の表彰台と3度のポールポジションを獲得した。
金曜日、彼はかつて所属したハースからの招待を受け、旧型車テスト(TPC)の一環としてVF-23をドライブする。グロージャンは2016年から2020年までの5シーズンをハースで過ごした。現在チーム代表を務める小松礼雄は、ロータス時代に彼のレースエンジニアを務めており、今回のムジェロテストでも再びレースエンジニアを担当する。「5年ぶりにロマン・グロージャンをF1マシンに迎え入れられることを非常にうれしく思っているし、特に我々のマシンに戻ってくれることを誇りに思う。これ以上ふさわしいことはない」と小松礼雄は語った。「ロマンとは彼のF1キャリアを通じて共に仕事をしてきたので、このムジェロでのテストは我々双方にとって特別な意味を持っている。この機会を喜んで受け入れてくれたことが本当にうれしいし、当時の多くのメンバーが再び集まり、その瞬間を目撃できることも格別だ。きっと楽しい一日になるだろうし、ロマンのことだから全力を尽くすはずだ。長い間話し合ってきたことなので、当然期待している」グロージャンも次のように述べた。「ジーン・ハースと小松礼雄に感謝している。今回ムジェロでTPCに参加する機会をいただけたのは本当にありがたい」ロータス時代のロマン・グロージャンと小松礼雄(2014年7月19日 ドイツ・ホッケンハイムリンク)「F1マシンに再び乗れることへの興奮を言葉で表すのは当然難しい。もうすぐ5年というのが信じられないが、古巣のチームと再び走れるのは本当に特別なことだ。みんなに会えるのが楽しみだし、昔話にも花が咲くだろうが、VF-23の現場作業に役立てるよう努力もしたい。チームがTPCプログラムを持ち続けているのは素晴らしいことだ」「最後に、2020年アブダビで予定されていた僕の最後のグランプリのために、子供たちがデザインしてくれたヘルメットがある。ついに金曜日、そのヘルメットをF1マシンで試すことができる」さらに、元インディカードライバーで現在F1 TVの放送にも携わるジェームス・ヒンチクリフも金曜日に同じVF-23を走らせ、F1マシンを初体験する予定だ。
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