ロマン・グロージャンは、青旗への対応に容易なソリューションはないと述べ、この状況が「理想的になることは決してないだろう」と語った。過去数戦、ロマン・グロージャンのチームメイトであるエステバン・グティエレスは、青旗への対応に批判を受けている。F1ハンガリーGPではルイス・ハミルトン、F1ドイツGPではダニエル・リカルドをグティエレスは抑え込んでいた。
ロマン・グロージャンは、自らもF1ドイツGPでの青旗でセバスチャン・ベッテルを先に行かせるために3秒近く失ったと明かし、エステバン・グティエレスに同情している。「時と場合によるけどね。上位勢が新しいタイヤを履いていたり、同じタイヤだったり、彼らの方が速い時は簡単だからいい。ドイツでは後ろからベッテルが来ていたけど、古いタイヤだったので0.2秒くらいしか速くなかった。僕はスーパーソフトを履いていたので、当然、彼が2秒のギャップを縮めるには10周程度はかかる計算だ」 「何周かは前にいたけど、チャーリーから警告が来て、彼を前に出すように言われた。でも、そのせいで僕は直線で2.6秒失ったし、かなりのタイムロスだった」「僕だってポイントをかけて争っているので嬉しいわけがない。でも、彼らがリーダーだ。正しい答えも間違った答えもないと思う」 また、ロマン・グロージャンは、F1ドイツGPに先だって行われたドライバーズブリーフィングでこの問題が話し合われたとし、複数の解決策が議論されたと語る。「1秒を境に早めに速いマシンを前に出すので良いアイデアだと思っている。気に入らない人もいるけどね。理想的になることは決してないだろう」 「マシン間の速度差に基づいた青旗のシステムがいいと思う。1周あたり1秒速いなら問題ない」 「でも、ラップあたり0.2秒程度しかなかったら、ミラーに写っていたとしても距離ははるか後ろだし、追いついてこない。そうなったら、『どうしてそういう人たちを前に行かせなければならない?』となる。でも、ソフトウェア的に導入は厳しいだろうね」