松下信治は、GP2 第7戦 ベルギーのレース1を11位で終えた。松下信治は、ハードタイヤを選択しタイヤ交換を引き延ばす作戦で、9番手からスタートした。好スタートでポジションを上げ、多くのドライバーが早めのピットインを行う中、中盤まで3番手を好走する。松下信治は18周目にタイヤ交換し、ポジションは15番手までダウン。終盤ファステストラップをマークする追い上げを見せるが、ポイント圏内には届かず11位で25周のレースを終えた。
松下信治「スタートはハードタイヤを履いていたせいもあって、そんなに加速はよくなかったんですが、周りも遅かったことも幸いして、1コーナーで1台抜いて8番手に上がりました。そのあと、(セルゲイ)シロトキンに抜かれて順位を落としましたけど、そこからはほぼ同じようなペースで周回を重ねて行きました。僕は当初、ソフトからハードのタイヤ戦略を取るつもりだったんですが、僕より前のグリッドが全員ソフトを履いていたのを見て、急きょハードからソフトに戦略を変えました。それ自体は間違っていたとは思いませんが、とにかくレースペースが予想より遅すぎました。トップのマシンと比べて1周1秒以上も遅くては、どうしようもなかったです。無線で、『今より1秒以上ペースを上げろ』と言われましたけど、とてもそれは無理でした。フリー走行で得たデータでは、ロングランがもっと速いはずでした。それが実際には、特に下りコーナーの連続するセクター2で、全くペースが伸びませんでした。原因はまだわかりません。でも今回に限らず、このチームが昨年持っていた優位が、確実になくなってきていることは確かです。終盤にソフトに替えてからはペースもよくて最速タイムも出しましたけど、入賞圏内にはもはや届きませんでした。ピットインの際に左前輪の交換に手間取って、5秒以上ロスしたことも痛かったです。あれがなければ入賞できていた可能性は高いですけど、それは仕方ないです。明日のレース2は午前中に行われるので、涼しいコンディションのレースになります。もう少し、いいペースで走れるかもしれません。セッティングも大きく変えるつもりですし、納得のいく形でスパ・フランコルシャンの週末を締め括りたいですね」
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