伊沢拓也が、GP2シリーズ第2戦スペインの週末を振り返った。5月9日〜11日に開催されたスペインでの第2戦は、バルセロナ郊外のカタルニア・サーキットで行われた。9日の予選で23番手となった伊沢拓也は、10日にレース1に臨んだ。スタートでエンジンがストップした伊沢拓也だったが、ほかにもスタートできないマシンがあり、レースはスタートがやり直されることとなった。
再スタート後、伊沢拓也はペースよく走行を続ける。タイヤ交換を後半に延ばす作戦を採り、ピットインを行った28周終了時点では5番手まで上昇。しかし、ピットで再びエンジンが止まってしまい、タイムロスを余儀なくされた。20番手でコースに戻った伊沢選手は、その後追い上げたが順位を上げることはできず、36周のレースを終えた。11日に行われたレース2は、タイヤ交換のない26周のスプリントレース。好スタートでポジションを上げた伊沢拓也は1周目に17番手、2周目に15番手となった。レース終盤、ペースの落ちた前車を連続でパスした伊沢選手は12番手に上昇。最終ラップに後続とバトルの末、13位でチェッカーフラッグを受けました。伊沢拓也「初めてのコースということもあり、シミュレーターで準備はしてきましたが、やはり実際には把握しきれないことがあり、予選は攻めきれなかった部分がありました。しかし、予選については手応えがあり、前戦のバーレーンよりはうまく走れたと思うのですが、それが順位に結びつかず残念でした。レース1では、スタートでグリッドに着く前にエンジンが止まってしまいました。タイヤ交換の際にもエンジンが止まってしまい、順位としては仕方ない結果となりましたが、レースでのペースは悪くなかったと思います。レース2では、前戦で課題となったスタートがうまく決まりました。スタートの方法を自分なりに変えて臨んだのですが、それがよかったと思います。レース2でもレース中のペースはよく、タイヤをうまく持たせたおかげで、後半何台かパスすることができました。スタートという一つの課題はクリアできたのですが、予選はまだ課題です。予選でのタイムの出し方がうまくいけば、全体的にまとまって、かなりいいところで戦えるという実感はあります」