マルシャを放出されたティモ・グロックは、現在のF1の財政モデルは小規模チームを“餓死させる”と主張した。マルシャがペイドライバーを必要としたことで、ティモ・グロックは、2013年にDTMへの転向を強いられた。「小規模チームが最下位から抜けることが非常に難しいということを身を持って学んだよ」とティモ・グロックはコメント。
「トップチームは、バーニー・エクレストンから多くのお金を得ていて、それは小さなチームを飢えさせている」「予算を充実させるためのパートナー探すのはますます難しくなっている」実際に、小規模チームには財源を確保するためにますます“ペイドライバー”に依存する傾向が見られる。その結果、ティモ・グロックの次の犠牲者はケータハムのヘイキ・コバライネンになりそうだ。「常にペイドライバーはいた」とティモ・グロックは認める。「彼らに才能がないとは言わない」「パストール・マルドナドやセルジオ・ペレスは、バックに良いパートナーを持ちながら、速く走れることを証明した。完全に合法的でもあるしね」「でも、僕はF1がそのような方向性にますます発達してしまっているのは残念だ」ティモ・グロックによると、マルシャは特に数年前の政治的な駆け引きに振り回されてしまったと考えている。当時ヴァージンとしてチームがF1参戦したときには、前FIA会長のマックス・モズレーが予算キャップ構想を打ち上げて小規模チームの関心を引きつけていた。「予算キャップが導入されていれば、マシンをCFDだけで設計するというアプローチはうまくいくはずだった」とティモ・グロックは語る。「でも、そうはならなかった」「僕たちはCFDだけではうまくいかないと早くから気付いていた。風洞も必要だということにね。マクラーレンとのコラボレーションもう、その頃には遅すぎた」「僕たちは昨年、前進できることを示し、(1周につき)1.5秒以上速くなった。でも、大きな前進を遂げるためには倍の予算が必要だ」Der Spiegel は、マルシャはティモ・グロックに2013年の報酬を支払ってコックピットを空けることができたと報じた。「彼らはかなり詳しいんだね。僕以上に詳しいんじゃないかな。契約上のことはあまり話せない。それは僕とマルシャだけの問題だからね」ティモ・グロックは、BMWと3年契約を結んだと報じられているが、F1の章はこれで終わったのかとの質問には「少し待とうよ」とコメント。「今の僕はこの先のことだけに集中している。今後数年で何が起こるか見守るしかない」
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