ギュンター・シュタイナーは、ドイツがF1カレンダーに復帰するためには、政治と自動車業界の強力な後押しが不可欠だとの考えを示した。現在のドイツには、そのプロジェクトを推進する中心人物が不在であることが最大の課題だと指摘している。ドイツでは、ニュルブルクリンクで新型コロナ禍の影響を受けて開催された2020年のアイフェルGPを最後に、F1世界選手権は開催されていない。かつてヨーロッパ有数の開催国だったドイツだが、復活への道筋はいまだ見えていない。
政治と業界の全面支援が必要シュタイナーはドイツ紙『Bild』の取材に対し、F1開催には政府と産業界の協力が欠かせないと強調した。「産業界と政治が全面的に後押しする必要がある」「グランプリの開催には多額の費用がかかる。しかし、プロフェッショナルに運営すれば利益を生み出すことも可能だ」現在はMotoGPのTech3で共同オーナー兼CEOを務めるシュタイナーは、ドイツにはF1開催を実現へ導くリーダーが存在しないとみている。「本気でプロジェクトを前へ進める熱意のある人たちが必要だ」「しかし現時点では、その責任を引き受けようとする人物は見当たらない」メルセデスやアウディの存在にも期待シュタイナーは、ドイツを代表する自動車メーカーの協力も重要な要素だと語った。「このプロジェクトには政治の支援だけでなく、ドイツの自動車業界の支援も必要だ」「メルセデスやアウディのような企業にとって、この程度の金額は十分に負担できるはずだ」一方で、近年はモータースポーツを巡る社会的な議論も障壁になっているという。「本当の問題は、多くの人がモータースポーツや環境問題などについて議論になることを恐れている点だ」「『今すぐやろう』と決断する人が誰もいない」シュタイナーは、今週末にザクセンリンクで開催されるMotoGPドイツGPを前に、このような見解を示した。ドイツはF1の伝統ある開催国でありながら、2020年を最後にグランプリ開催が途絶えている。シュタイナーは復活への可能性を否定してはいないものの、その実現には政治、自動車メーカー、そしてプロジェクトを牽引するリーダーという3つの要素が欠かせないとの認識を示した。
全文を読む