ジョージ・ラッセルは、モナコGPでのダブルペナルティによる痛恨のノーポイントを受けながらも、すでに気持ちを切り替え、今後のレースに集中していることを明かした。メルセデスのラッセルは、モナコGPで5秒ペナルティを科された後、チームの処理ミスによってドライブスルーペナルティへと発展。2戦連続ノーポイントに終わり、ランキング首位を走るチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとの差は68ポイントに広がった。
ラッセルは「あの件についてはもう過去のことだ」と語り、タイトル争いよりも自分でコントロールできる部分に集中する考えを示した。モナコGPのペナルティは「もう取り返せない」ラッセルは、FIAに対して説明を求めることはしなかったという。「正直に言えば、自分から説明を求めたりはしていない。もう過去のことだからだ。今さら何もできない」「ピエール(ガスリー)のように再審理によって結果が変わる可能性があるケースとは違う。僕の場合はすでにペナルティを消化してしまった」「だからこそ、赤旗中にドライブスルーペナルティを科さないでほしいとFIAに訴えていた。もし必要ならレース後に裁定してほしかった」「なぜなら、一度ペナルティを消化してしまったら、もう後戻りできないからだ」ラッセルは、ドライバーにもチームにも責任がないように思える出来事によって週末が壊されたことに大きなフラストレーションを感じたと認めている。「普通の運なら表彰台を3回は増やせた」それでもラッセルは、自身のパフォーマンス自体には手応えを感じている。「今シーズン全体を振り返ると、ただ普通に運が良くも悪くもないシーズンだったなら、あと3回は表彰台に立てていたと思う」「そうなれば6戦中5回が表彰台だったはずだし、もしかしたら優勝も何回かあったかもしれない。スプリントでも3戦中2勝していた可能性がある」「それでもランキングではおそらくキミの少し後ろだったと思う。でも今とは全く違う状況になっていただろう」ラッセルは、今季失ったポイントの多くが自分ではどうにもできない要因によるものだと考えている。「エンジントラブルは自分では防げない。セーフティカーのタイミングもコントロールできない。今回のピットレーン違反の件も同じだ」「そうしたことは自分の手の届かないところにある」王座争いは意識せず「レースを楽しむ」ランキングでは大きく後れを取ったことで、むしろ精神的なプレッシャーは軽くなったという。「正直なところ、今はプレッシャーがなくなったように感じている」「チャンピオンシップについて考えるつもりはない。現時点ではあまりにも遠すぎる存在だからだ」「これからはレースを楽しみたい。ただ速く走り、自分にできることをやるだけだ」「F1でずっとやってきたように、自分ができることを最大限に発揮する。それが今の楽しみになっている」6年間続ける心理サポートの存在ラッセルは今回の苦境を乗り越える上で、長年取り組んできたメンタルケアの重要性にも言及した。「パフォーマンス心理学の専門家とは毎週話している。もう6年間続けていることだから特別なことではない」「自分が何を感じているのか、その感情をどう乗り越えるのかを整理する上で、とても助けになっている」「そして、その感情が本当に自分のパフォーマンスを反映したものなのかも見極められる」「もし純粋にパフォーマンス不足でランキング首位から60ポイント以上離されていたら、今よりずっと苦しい状態だったと思う」「でも現実には、そのうち少なくとも45ポイントは自分ではどうにもできなかったことで失ったものだ」不運が重なった前半戦を経て、ラッセルはタイトル争いへの執着を手放しつつある。しかし、その一方で自身の速さとパフォーマンスには依然として強い自信を持っており、今後はプレッシャーから解放された状態で反撃を狙うことになる。
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