ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1マイアミGPで再びチームメイトのキミ・アントネッリに後れを取った。開幕戦オーストラリアGPを制したラッセルだったが、その後は勢いを失い、アントネッリは直近3連勝を達成。ランキングでも20ポイント差を築き、メルセデス内の主導権は完全にイタリア人ルーキー側へ傾きつつある。
マイアミGPで際立ったアントネッリとの差マイアミGP週末、ラッセルは終始アントネッリの後塵を拝した。予選では約0.4秒差をつけられ、決勝でもトップ争いから完全に脱落。チェッカー時にはアントネッリから43秒遅れの4位に終わった。ラッセル自身はレース後、「マイアミのような低グリップ路面は自分のドライビングスタイルに合わない」と説明したが、この発言が元F1ドライバーのロバート・ドーンボスから厳しく批判された。「それは最悪のコメントだ」ドーンボスは『The Pit Talk Podcast』で、ラッセルのコメントについて次のように語った。「正直、この週末のラッセルは“見えなかった”」「そして唯一目立ったのは、“こういうサーキットは自分のスタイルに合わない”というコメントだった」「これは最悪の発言だ。低グリップ路面が苦手? ならシンガポールやバクー、ラスベガスでも同じことになるという話だ」ドーンボスは、タイトルを狙うドライバーが“苦手コース”を理由にパフォーマンス不足を説明すること自体が問題だと指摘した。「彼は『バランスを見つけられなかった。でも必ず立て直す』と言うべきだった」「今のアントネッリは彼を完全に打ち負かしている」ラッセルに求められる“王者の姿勢”元インディカードライバーのジェームズ・ヒンクリフも、ラッセルが“言い訳”を使うべきではないと指摘している。同じメルセデスW17を駆るアントネッリが結果を出している以上、問題はマシンではなく適応力にあるという見方だ。2025年にオスカー・ピアストリがタイトル争いで苦戦した際にも、“低グリップ路面への適応不足”が弱点として挙げられていた。カルン・チャンドックは、ラッセルにも同じ傾向があると分析している。アントネッリは現在、ポールポジション獲得と3連勝という勢いに乗っている。ラッセルにとって重要なのは、“苦手”を受け入れることではなく、そこを克服していく姿勢を示せるかどうかだ。今の流れが続けば、メルセデス内で“ナンバー1”の序列が完全に逆転する可能性も現実味を帯びてくる。