ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、2026年F1マシンに関して指摘されている「接近速度の大幅な差」による安全性への懸念について、自身の見解を示した。2026年レギュレーションでは、パワーユニットは内燃機関とバッテリーによる50対50の出力配分となり、バッテリーは最大350kWのパワーを発生させる。しかし電力を使い切った場合、マシンは内燃機関のみの出力へと移行し、大きな速度低下が生じる可能性がある。
その結果、フルスピードで走行する後続車が急接近し、危険な状況が生まれるのではないかという懸念が浮上している。ラッセルは、この点について問題にはならないとの考えを示した。「大きな接近速度の例は出てくるだろうが、ドライコンディションでは問題にならないと思う」とラッセルは語った。「視界が悪いレースでも問題にはならない。ただし視界が悪いということは当然ウエットだということだ」「ウエットで走っている場合、コーナーははるかに遅いスピードで回るし、ブレーキング距離も長くなる。その結果、エネルギー回収量は増え、消費は大幅に減る」「だから1周を通してより多くのエネルギーを使えることになるし、デレートも少なくなる。そういう意味だ」「ウエットコンディションでは1周を通して十分なエネルギーを使えるはずだし、こうした大きな接近速度は発生しないだろう」“バスのようなマシン”からの脱却ラッセルはまた、新世代マシンは前走車の後方につきやすくなったとも語った。「特に高速コーナーでは確実に追従しやすくなっている。まずダウンフォースが減り、コーナー速度が遅くなっているからだ」とラッセルは述べた。「重量も自然に軽くなっている。高速コーナーであの非常に高いスピードを体験するのは素晴らしかったが、これらのマシンの方がコーナーでは運転しやすい」「よりレーシングカーらしく感じるし、少し軽い。以前のマシンは大きすぎて、あのコーナーではまるでバスのように感じた」2026年F1マシンは加速性能の高さが注目されている一方で、安全性やエネルギーマネジメントに対する議論も続いている。ラッセルの見解は、ドライバー視点から見た実情を示すものとなった。