メルセデスのジョージ・ラッセルは、2026年シーズンのグリッドを逃す心配はないと強調したが、新契約についてはまだ合意に至っていないことを認めた。27歳のイギリス人ドライバーは、チーム代表のトト・ヴォルフも認めている通り、ブランズハッチ(ブレイ)を拠点とするチームに残留する見込みと広く見られている。しかし交渉は長期化しており、報道によると、両者の間で契約条件をめぐる長く濃密な話し合いが続いているという。
「僕は“今ここ”と短期的な未来を見るようにしている。今日、明日、そしてその次の日に正しいことをすれば、長期的な目標は達成できると思っている」とラッセルはシンガポールGP週末前に『ストレーツ・タイムズ』紙に語った。木曜日、記者団に契約状況を問われたラッセルは、笑顔でこう答えた。「驚きだね。日程はないよ。何か報告できることがあれば、まず最初に君たちに伝えると言ったはずだ」「どんなドライバーにとっても、キャリアのある段階に達したら、すべてを慎重に進める必要がある。契約を更新するたびに、それは人生で最も重要な契約になるんだ。だからきちんと注意を払う必要がある。何も心配はいらないし、時が来ればちゃんと決まるよ」また、交渉が難航しているという見方については否定した。「そうは思わないよ。公平で、互いに利益のあるものにすることが大事だと思っている。誰もがそれを求めているんだ」交渉が来年まで持ち越される可能性を問われると、ラッセルはきっぱりと否定した。「いや、そうはならないと思う。正直に言えば、そうなるべきじゃない。物事は進行中だし、危険な状況になる心配はまったくないよ。もしそうなったとしても、そういうこともあるさ。でも、そうはならないと思っている」さらにラッセルは、すでに2026年レギュレーション対応の開発作業を進めていることも明かした。「昨日もシミュレーターで2026年のクルマと2026年のエンジンを走らせていた」と語った。