今年ウィリアムズでF1デビューを果たすジョージ・ラッセルは、チームがF1プレシーズンテストのスタートで躓いたことで、状況を打破するためにチームメイトのロバート・クビサと争うのではなく、協力して取り組んでいくことが重要だと語る。ウィリアムズは、新車FW42の完成が遅れたことでF1バルセロナテスト開始にマシンが間に合わず、プレシーズンテストの2.5日を逃すことになった。
他チームがマシンチェックや信頼性のための走行を重ねる中、ウィリアムズは事実上のシェイクダウンをしただけであり、コンストラクラーズ選手権最下位からの脱却を目指すチームは厳しい状況に追い込まれている。昨年、F2でチャンピオンを獲得してF1デビューを勝ち取ったジョージ・ラッセルは、ロバート・クビサと最大限に協力していくことが重要になると語る。「僕たちはライバル関係になるわけにはいかないし、そうしたいとも思わない」とジョージ・ラッセルは Eleven Sports にコメント。「僕たちで19位争いをしていても仕方ない。僕たちはウィリアムズがもっと大きなことを達成できるための手助けをしたいと考えている」「もし、僕たちがお互いに争ようなことをしてもうまくいかないだろう。僕たちは協力する必要がある」ウィリアムズ FW42の第一印象についてジョージ・ラッセルは「クルマの感触はよかった。うまくバランスがとれていると思う」と Auto Hebdo にコメント。「でも、クルマを限界まで試したわけではないので、まだあまり言えることはないんだ。なんとかギリギリで間に合わせただけだし、今後すべてのエリアを最適化していく必要がある」ジョージ・ラッセルは、ウィリアムズは悲惨なスタートから挽回できると確信していると語る。「F1チームに関与していなければ、F1カーをコース上で走らせるためにどれだけの作業が行われているのかわからないものだ」とジョージ・ラッセルはコメント。「1月にファクトリーを歩いて回ってみんなに会ったけど、驚かされた。私はもう2年間F1チームに所属しているけど、細かいパーツを作るためにどれくらい多くの努力が注がれているかに驚かされた」「僕たちはフォース・インディアが2015年のテスト全体を見逃したにも関わらず、チャンピオンシップで5位になったのを見ている。それにテストでポイントが獲得できるわけではない。何が起こるかなんて誰にもわからないよね?」「僕たちの仕事は、今ここにいるすべての人に挑戦するやる気を起こさせることだと思う。当然、チーム全体が少しフラストレーションを感じているし、今週の状況には落胆している」「でも、僕たちはそれでもポジティブな姿勢を維持する必要がある。それにさっきも言ったけど、最初のテストに到達さえできなかったチームが素晴らしい一年を過ごしたこのを以前に目にしてきた。「世界の終わりというわけではない。僕たちはテストではなくレースでポイントを獲得する。だから、僕たちは頭を上げて、状況を最大限に活用しなければならない」