ガブリエル・ボルトレトは、F1オーストリアGP予選で自身初となるQ3進出を果たし、8番手というキャリアベストグリッドを獲得した。デビューから厳しい展開が続いていたルーキーにとって、大きな前進となる予選だった。ザウバーは近年予選で苦しむ場面が多かったが、オーストリアではチーム全体が進化を見せ、ボルトレトもそのパフォーマンスを最大限に引き出した。新人ながら安定したラップを重ね、着実にQ1・Q2を突破していった。
「Q3に進めて本当にうれしい。ここまでの週末はすべてがうまくいっている。チーム全体でいろいろなセットアップを試して、課題と成果の両方から学びながら競争力を維持してきた」とボルトレトは語った。「シーズン当初から、このチームのポテンシャルを信じていたし、ついにQ3進出という形で報われたことは本当に誇りに思う。けど、仕事はまだ終わっていない。明日に向けて集中して、この結果を初ポイントにつなげたい」チーム代表のジョナサン・ウィートリーも「ラスベガス2023以来のベスト予選結果」と称賛し、「Gabiは予選を通して素晴らしいパフォーマンスを積み重ねてきた」と高く評価した。明日の決勝では、ボルトレトにとって念願のF1初ポイント獲得がかかる。好位置からのスタートを生かし、実力を証明するレースとなるか注目だ。