フランコ・コラピントのF1キャリアが早くも岐路を迎えている。F1イギリスGPでのリタイアを受け、アルピーヌF1内では代役を模索する動きが加速しており、英Sky Sportsのテッド・クラヴィッツは4人の後任候補を挙げた。コラピントは今季途中、マイアミGP後にジャック・ドゥーハンと交代してアルピーヌからF1参戦を開始。ウィリアムズでローガン・サージェントの代役を務めた際には好パフォーマンスを披露していたが、アルピーヌ移籍後は厳しい展開が続いている。
イギリスGPでは予選Q1の最終コーナーでコントロールを失い、ピットレーンスタートが決定。その後もスタート直後にギアが2速に固定され、アンチストールも作動せずストール状態に陥ったままリタイア。パドックではアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレが頭を抱える場面も見られた。こうした苦境の中、クラヴィッツは「スパでコラピントがこのマシンをドライブしているかどうかには疑問が残る」と語り、次のような候補を挙げた。■ ジャック・ドゥーハン(前任者)■ バルテリ・ボッタス(メルセデスのリザーブドライバー)■ フェリペ・ドルゴヴィッチ(アストンマーティンのリザーブ)■ ポール・アロン(アルピーヌ・アカデミー所属/ザウバーでFP1走行経験あり)ボッタスは2026年にキャデラックからF1復帰を目指しているとされるが、メルセデスPUに切り替えるアルピーヌは魅力的な選択肢となり得る。2026年にはメルセデスPUが最強との下馬評もあり、チームの混乱はあるものの参戦環境としての評価は決して低くない。コラピントにとっては、今後数戦が極めて重要な試練となる。アルピーヌは依然としてコンストラクターズ最下位に沈んでおり、ドライバー交代による状況打開が検討されても不思議ではない。スパ・フランコルシャンで誰がステアリングを握るのか、注目が集まる。