フランコ・コラピントは、F1オーストリアGP予選で14番手を記録し、Q3進出には届かなかったものの、前日からの大きな進歩を示した。FP3でのスピンやマシンのフィーリングの不安定さに苦しんでいた中で、確実に結果をまとめた形となった。予選では風が強まる難しいコンディションの中で好パフォーマンスを見せたが、ターン3でのわずかなミスがQ2突破のチャンスを阻む結果となった。本人もこの点に悔しさを見せており、今後の課題として捉えている。
「昨日と比べればだいぶ前進できたけど、まだ今日はいけたんじゃないかって気持ちもある。ミスがあったターン3でコンマ1.5秒ぐらいロスしていて、それがなければQ2突破も見えていたと思う」とコラピントは語った。「午後は風が強くなって、マシンが読みづらくなってしまったけど、それは全員同じ条件だし、僕は特に高速域での自信が前より薄れてしまった。クルマの挙動をどう扱うか、まだ探っている部分があるから、明日に向けて整理したい。全力でポジションアップを目指すつもりだよ」アルピーヌは今回もガスリーがQ3に進出しており、マシンには一定のポテンシャルがあることを示した。フランコ・コラピントにとっては、F1デビューシーズンの中で重要な経験の積み重ねとなる週末。決勝での巻き返しに期待がかかる。