アルピーヌF1での初戦に挑んだフランコ・コラピントは、予選でのクラッシュと決勝16位という厳しい週末を振り返り、「まだ準備が整っているとは言えない」と率直に語った。土曜予選では激しいクラッシュを喫し、赤旗の原因となったコラピント。決勝では16番グリッドからのスタートとなったが、序盤のコーナーで慎重すぎる走行を見せてポジションを落とし、数周後にはグラベルにはみ出してしまう場面もあった。
それでも21歳のアルゼンチン人ドライバーは、ロングスティントでC5タイヤ(ミディアム)を効果的に使い、レースを通じて重要な経験を積んだと前向きに捉えている。「序盤のペースは他のドライバーと比べて良かったし、C5タイヤでかなり長く走れた。1ストップ戦略だったんだけど、ピットインしてすぐにVSC(バーチャル・セーフティカー)が出てしまって、かなり厳しい状況に置かれた」とコラピントは振り返る。「VSC中にタイヤを交換したドライバーたちと比べて8周古いタイヤで走っていたから、ペースを維持するのが難しかった。それでも、マシンについて学べたし、良い経験になった」さらに次戦モナコGPに向けても意欲を見せた。「これから自分たちに合うサーキットが増えてくると思う。モナコは特に自信が問われる場所だけど、僕はまだその域には達していない。けれど、乗るたびにどんどん学んでいる。自信を高めて、来週末のモナコに臨みたい」なお、コラピントは昨年のF1ではシーズン後半にウィリアムズから出走しており、モナコを走るのは今回が初めてとなる。予選が大きな意味を持つモナコにおいては、チームメイトのピエール・ガスリーが示したワンラップの速さが心強い材料となるだろう。