コラピントは、シーズン第6戦を迎えた段階でジャック・ドゥーハンに代わってアルピーヌのレースシートを獲得。ドゥーハンはリザーブドライバーへと降格となった。この決定はパドック内でも厳しい批判を浴びており、複数のF1ドライバーが「ドゥーハンにはもっと時間が与えられるべきだった」と主張している。
そうした状況を認識しながらも、2024年にはウィリアムズで9戦に出走した経験を持つコラピントは、このチャンスを最大限に活かす覚悟だという。「本当にワクワクしている」エミリア・ロマーニャGPを前に、コラピントはモータースポーツ・ウィークを含むメディアに次のように語った。「すべてがまた新しくなった。ゼロからのスタートだよ」「もちろん、昨シーズンの最後の9戦に出場して、その後マシンから降りることになったのは決して望んでいた形ではなかった」「でも、その期間は昨年の出来事を振り返って学ぶ良い時間にもなった。だから今は、またF1に戻ってこられて嬉しいよ」「こういう形で他のドライバーの代わりに乗るのは、決して気持ちのいいものではないけれど、F1では自分のタイミングを選べることはない。与えられた状況でベストを尽くして、チームのために最大限の結果を出せるよう頑張るつもりだ」フランコ・コラピントがアルピーヌF1でF1復帰目標設定については言及を避けるコラピントには、最初の5戦で実力を示すチャンスが与えられているが、アルピーヌから具体的な目標を提示されているかどうかについては明言を避けた。「ドライバーとしては、まずは一歩ずつ進んでいくことが大切だと思っている。まだこのマシンのことをよく理解していないし、新しいことばかりなんだ」「まずは基本をしっかりこなしていけば、結果は自然とついてくるはず。特に何か特定の結果を期待しているわけではないよ」「今のF1は非常に接戦で、どのサーキットにマッチしているかによってチームのパフォーマンスも大きく変わってくる」「だから、FP1やFP2が終わるまでは、自分たちがどの位置にいるのかも見えてこない。今はチームと一緒にしっかり取り組んでいるところだ」「いまの一番の目標は、マシンをより速くすること」「現状ではまだ十分なパフォーマンスが出ていないし、それを改善するためには僕とピエール(・ガスリー)が協力して作業していく必要がある。それが最優先の課題だ。5戦が終わった時点で、どうなるかを見ていくつもりだよ」「5戦では足りない」率直な思いとはいえ、アルピーヌが提示した5戦という期限では、自分の真のポテンシャルを発揮するには不十分だというのが、コラピントの率直な思いだ。結果を焦って無理をし、ミスを犯すリスクにどう向き合うかと問われると、彼はこう答えた。「実際に走ってみてからでないと分からないこともあると思う」「でも、素晴らしいチャンスをもらったし、またF1に戻ってこられて本当に嬉しいよ」「正直、5戦という区切りのことはあまり考えていない。今は落ち着いた気持ちで状況に向き合えていると思うし、とにかくまたシートに戻って走りたいという気持ちでいっぱいだ」「カルロス(・サインツ)が『マシンに慣れるには10戦は必要』と言っていたけれど、僕はF1でまだ9戦しか走っていない。だから5戦でマシンのポテンシャルを最大限に引き出すのは難しいと思う」「おそらく、もう数戦は必要になるだろうね」「でも、それが今与えられたチャンスだから、できる限り活かして、楽しんで、チームのために最善を尽くしたい」
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