2021年のF1世界選手権 第7戦 F1フランスGP 決勝でのタイヤ戦略をF1公式タイヤサプライヤーのピレリが解説した。レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、非凡な2ストップ戦略でフランスグランプリを制した。P Zeroイエロー・ミディアムでスタートしたフェルスタッペンは、P Zeroホワイト・ハード~ミディアムと繋ぎ、上位勢ではただひとりの2ストッパーとなった。
マックス・フェルスタッペンは、ファイナルラップの1周前にトップの座を奪い返した。メルセデスのルイス・ハミルトンは、スタート直後の第1コーナーでトップに立った。フェルスタッペンが2回目のストップを行った際、ハミルトンはステイアウトを決断し、大半が使用したミディアム~ハードの1ストップ戦略を選択した。もうひとりの2ストッパーは、16位でフィニッシュしたフェラーリのシャルル・ルクレールだった。トップ10グリッドを含む大半のドライバーが、ミディアムタイヤでスタートした。ハードタイヤでスタートしたドライバーは、アストンマーティンの両ドライバー、アルファロメオの両ドライバー、アルピーヌのエステバン・オコン、ハースのニキータ・マゼピンだった。レース中、ソフトタイヤは使用されなかった。ミディアムタイヤでスタートしたドライバーが上位8名を占めたなか、ハードタイヤでスタートしたドライバー中の最上位ドライバーは、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルだった。ベッテルは、ハードタイヤで37周のオープニングスティントを走行後、ミディアムタイヤへ交換して9位を獲得した。同じストラテジーを採ったチームメイトが10位で続いた。昨日よりも冷涼な天候となったなか、日曜朝の雨が、路面に載ったラバーを洗い流した。気温は約27度、路面温度は、フリー走行や予選時よりも15度ほど低い約37度だった。■各コンパウンドのパフォーマンス【ハードC2】大半のドライバーが長い第2スティントで使用した。第1スティントで使用ベッテルを含む数名のドライバーが、ハードで37周を走行した。ハミルトンは、フィニッシュまでハードタイヤで競い合った。【ミディアムC3】フェルスタッペンの勝利の鍵となった。レッドブルは、フェルスタッペンの2ストップ戦略を決断し、フェルスタッペンはファイナルスティントでミディアムを使用した。マクラーレンのランド・ノリスもミディアムを効果的に使用した。長いオープニングスティントをミディアムで走行したノリスは、ハードでファイナルスティントを走行し、5位を獲得した。【ソフトC4】レースでは使用されなかった。『グリーン』なトラックを含む今日のコンディションは、P Zeroレッド・ソフトよりも耐グレイニング性能が高い、より硬いコンパウンドの使用を促した。マリオ・イゾラ(ピレリF1およびカーレーシング責任者)「低い路面温度、今朝の雨によってグリーンな状態になったトラック、ドライバーに影響を及ぼした風などの未知の要素によって、今日のレースは緊迫した戦略的戦いとなりました。また、これらの要因によって左フロントタイヤのグレイニングが増加したことも、今日の鍵のひとつでした。結果的に、1ストッパーが予測されたなか、レッドブルとフェルスタッペンが決断した2ストッパーの可能性も生まれました。2ストップと1ストップの差が非常に微妙であることは明らかでした。いずれの戦略も、成功させるためには、多くの責任と実行力が求められました。ファイナルラップまで誰も結果を予測できない、マスタークラスの戦略を実行したフェルスタッペンとレッドブルを祝福します」
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