F1フランスGP 決勝のハイライト動画。2021年 F1世界選手権 第7戦 F1フランスGPの決勝レースが6月20日(日)にポール・リカールサーキットで行われた。気温23度、路面温度30度と今週末で最も涼しいコンディションで行われたF1フランスGPの決勝。レースは戦略が鍵を握る白熱の展開となった。ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンはターン1でオーバーシュート。ルイス・ハミルトン(メルセデス)に前に出られるが、バルテリ・ボッタス(メルセデス)からは2番手を守った。
その後、序盤はミディアムタイヤを労わるスローペースの展開。そして、18周目にメルセデスが仕掛ける。3番手を走行していたバルテリ・ボッタスをピットインさせてハードタイヤに交換。これにレッドブル・ホンダは反応せざるを得ず、翌周にマックス・フェルスタッペンをピットインされる。この時点でトップのルイス・ハミルトンとの差は約3秒だった。その翌周にトップを走行していたルイス・ハミルトンがピットイン。だが、インラップで迷いが生じたのかペースが上がらなかったハミルトンはマックス・フェルスタッペンの後ろでコースに戻る。一方、しばらくトップを走行していたセルジオ・ペレスは25周目にピットイン。このロングスティントも後から効いてくることになる。ピットストップを終えてハードタイヤのマックス・フェルスタッペンはルイス・ハミルトンと1秒以内のバトルを展開。「このままのペースでは絶対にフィニッシュできない」と無線で伝える。そして、レッドブル・ホンダF1が勝負に出る。33周目にマックス・フェルスタッペンをピットに入れて2ストップに変更。トップから15秒以上後方の4番手からミディアムタイヤで2秒近いペースで追い上げを試みる。一方、4番手を走行していたセルジオ・ペレスはバルテリ・ボッタスよりも7周タイヤがフレッシュな状態。そして、49周目にボッタスを抜いて3番手に浮上する。残りはルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンの戦い。残り10周で5秒あった差はみるみる縮まっていくが、ハミルトンもハードタイヤで粘る。だが、残り2周、フェルスタッペンがルイス・ハミルトンを抜いてトップに浮上。ハミルトンは食い下がることができず、最終的に2.904秒差でフェルスタッペンが優勝した。マックス・フェルスタッペンは今季3勝目。ドライバーズランキングでルイス・ハミルトンとの差は12ポイントに広がった。レッドブル・レーシングにとってターボハイブリッド時代に入って初の3連勝。ホンダF1エンジンとしても、1991年にマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナが4連勝して以来、30年ぶりの3連勝となった。セルジオ・ペレスも3位に入り、レッドブル・ホンダはダブル表彰台。コンストラクーズ選手権のリードをさらに広げた。アルファタウリ・ホンダF1はピエール・ガスリーが7位。予選でクラッシュしたマシンの修復によってピットレーンからスタートした角田裕毅は13位でフィニッシュした。
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