FOTA8チームが分裂して新シリーズを立ち上げると、F1は22億ドルの損失に直面するかもしれない。フェラーリ、マクラーレン、BMWザウバー、トヨタ、ルノー、レッドブル、トロ・ロッソ、ブラウンGPのFOTAチームは、2010年のコスト削減規約との交渉でFIAと決裂。新シリーズを立ち上げる準備を始めることを発表した。フォーミュラマネーは、チームオーナーからの資金、スポンサー契約、パートナー契約による損失が約22億ドル(約2,130億円)に達すると試算。これは2008年のF1収入の47%を占めることになる。
22億ドルの内訳は、チームオーナーからの資金が15億ドル、6億6,700万ドルがスポンサー収入、5,400万ドルがサプライヤー契約によるもの。さらにフォーミュラマネーは、来年新シリーズが誕生することで、F1チケットが販売不振に陥るとも分析している。これにより、F1のプロモーターは、約2,370万ドルとされる開催権料金の支払いがさらに厳しくなるだろう。また、放送契約があるテレビ局数社もF1が8チームを失うことで、契約の再交渉を望むとみられている。加えて法人ホスピタリティやコース上の広告にも多額のお金が使われることになり、F1の収入の流れに打撃を与えることになるという。関連:FOTA、新シリーズ設立を発表
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