日産e.damsは、トロロッソ・ホンダとの契約が噂されているアレクサンダー・アルボンに代えて、ウィリアムズのF1開発ドライバーを務めるオリバー・ローランドを公式テスト最終日に起用した。今週、アレクサンダー・アルボンは、2018/19シーズンから複数年契約を結んでいる日産e.damsのマシンを走らせる予定だったが、初日にパドックで目撃されて以降はサーキットに姿を見せていない。
これまで日産e.damsはセバスチャン・ブエミの一台のみを走らせていたが、最終日にはオリバー・ローランドがアレクサンダー・アルボンが走らせる予定だったマシンに乗り込むことになった。オリバー・ローランドは、テスト2日目となる水曜日にバレンシアに到着している。日産は、FIAに2018/19シーズンのドライバーラインナップを1週間以内に提出しなければならず、アレクサンダー・アルボンの状況に不満を募らせているとされている。日産は「アレックスは多くのポテンシャルをもった才能のある若手ドライバーであり、引く手あまたです」と Autosport にコメント。「我々は交渉を続けていますが、現時点ではこれ以上コメントすることはできません」「我々は開幕戦にむけてクルマをテストし、準備に必要なデータを収集することに集中しています」オリバー・ローランドは、シーズン2に負傷したニック・ハイドフェルドの後任としてマヒンドラから2レースに出場した経験がある。また、2017年にDAMSからF2に参戦しており、e.damsとも面識がある。日産は、アレクサンダー・アルボンの不在にとって開幕戦にむけた貴重なテスト日を犠牲にしているが、最終日となる金曜日はサーキットに雨が降っており、さらに走行は減る可能性がある。