日産が、ルノーに代わってフォーミュラEに参戦する決定に合意したと Autosport が報じている。今年初め、ルノー・日産アライアンスは、2社のワークスモータースポーツプログラムを最も効果的に運用する方法を議論していると報じられていた。複数の情報筋によると、世界最大のパートナーシップのひとつであるルノー・日産アライアンスは、日産がフォーミュラEに参戦することにゴーサインを出したという。
先週、バレンシアで行われたフォーミュラEのプレシーズンテストでは、日産のモータースポーツ部門であるNISMOのマイク・カルカモが、ルノー e.damsとFIAを訪問していることが目撃されていた。日産は、電気自動車において世界最大の販売数を誇っており、日産としての参戦は、ルノー・日産アライアンスがフォーミュラEへの参戦を維持するための理想的な選択肢だと考えられている。現時点で日本の自動車メーカーによるフォーミュラEへの参戦はないが、フォーミュラEのCEOを務めるアレハンロド・アガグは、それが変化していくことを期待しているとバレンシアで述べていた。日産、トヨタ、ホンダについて質問されたアレハンロド・アガグは、そのうちの2社は最終的にフォーミュラEについて参戦することになるだろうが、その時期とどのメーカーかについてはコメントを控えていた。ホンダもフォーミュラEに関心を示しているが、F1エンジンプログラムに焦点を絞っており、近い将来の参戦は否定している。トヨタは、ポルシェが撤退したことでWECでの将来を検討しており、過去にフォーミュラEと接触したとされているが、正式に参戦の意志は示していない。日産のフォーミュラE参戦は、来年のジュネーブモーターショーで発表される可能性が高いと考えられている。ルノー e.damsは、先月パリで2017/18シーズンのマシン「Z.E.17」を発表しており、シーズン中のブランド変更ないとみられ、日産への変更は2018/19シーズンからになると考えられている。この動きにより、日産は2015年末にLMP1プロジェクトから撤退して以来、主要な国際レースカテゴリーに復帰することになる、ルノーはF1プログラムに注力できるようになる。同時にフォーミュラで最も成功を収めたメーカーがシリーズから出ていくことになる。e.damsは、フォーミュラEのエントリーを保持しており、運営チームとして残ると考えられている。ルノーは2015/2016シーズンからe.damsとのパートナーシップを強化し、3年連続でチームタイトルを獲得。2015/16シーズンにはセバスチャン・ブエミがドライバーズタイトルを獲得している。セバスチャン・ブエミは、日産のライバルであるトヨタからWECに参戦しているが、シートは維持することになるとみられている。チームメイトのニコラス・プロストも今年初めに2018/19シーズンまでの新契約にサインしている。関連:日産、フォーミュラEへの参戦を発表
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