フォーミュラE 第5戦 モナコePrixの決勝が13日(土)に行われ、セバスチャン・ブエミ(ルノー e.dams)が、ルーカス・ディ・グラッシ(ABTシェフラー アウディスポーツ)からの大きなプレッシャーに耐え抜き、今シーズン4度目のレース勝利を勝ち取った。セバスチャン・ブエミは、今シーズン初のポールポジションから完璧なスタートを切り、ルーカス・ディ・グラッシとの間にも快適なギャップを築いた。ディ・グラッシもまた3位のネルソン・ピケJr.(ネクストEVニオ)との間にギャップを築いていた。
だが、ジャン・エリック・ベルニュ(テチータ)とネルソン・ピケJr.のクラッシュによりセーフティカーが出動。各チームのクルマが続々とピットインしていった。51周目、最終周回がスタートすると、セバスチャン・ブエミのリードは0.4秒になっていた。しかしブエミはトップを死守。ディ・グラッシはあと少しのところで追い越しを達成できず、ブエミは通算10度目のレース勝利を獲得した。Monaco ePrix Race Highlights 2017 - Formula E優勝:セバスチャン・ブエミ(ルノーe.ダムス)「前半はギャップを作ることが出来ました。しかし、ディ・グラッシが僕よりすこし少ないエネルギーで走っていました。セーフティーカーが入った時、ABTチームが香港とメキシコでやった早いピットストップに習って、そうしようとしていました。そしていいタイミングで入りました。しかし、それは最後にエネルギーを多く節約しなくてはならないので、難しくなるということも分かっていました。安全のために少しギャップを作ることはできましたが、彼(ディ・グラッシ)は僕に少し仕掛けてきました。1周遅れの人たちを僕らが抜いたとき、彼は予定より多くエネルギーを使っていて、僕も同じでした。2周、彼は少し引き下がったような感じで、それは僕にとって良かったのですが、結局最後は僕たち両方ともエネルギーは何も残ってない状態でフィニッシュしました。」2位:ルーカス・ディ・グラッシ(ABTシェフラー アウディスポーツ)「前半は、ペースがあまり良くありませんでしたが、エネルギーは節約していました。後半はブエミについて行こうとしていました。1%ほど彼よりエネルギーがあったので、いいタイミングがあれば彼をアタックできると思っていました。モナコの大変な所は、抜く場所がないという事で、セブ(ブエミ)のような経験のあるドライバーだと抜け道をどう塞ぐか分かっています。僕自身もオーバーテイクできないところでギャップを作ろうとしたり、レースをダメにするようなリスクは取りません。彼が扉を開けたり、350m以上のストーレートがあったら、勿論、挑戦していましたよ。」3位:ニック・ハイドフェルド(マヒンドラ レーシング)「過去2レースは運がなかったので、表彰台に戻れてよかったです。スタートで前に行こうとしました。片側に列ができるかもしれない、それが多くのクルマを抜けるチャンスかもしれない、と思いました。勿論、2年前の事からターン2でどうなってクルマが宙に舞うかも知っています。ですから、クリアーな状態でラインに戻ることがとても重要でした。とても上手くいって、3台抜くことができました。戦略については随分話し合いました。それでルーカス(ディ・グラッシ)について行くだけ、と僕は言ったんです。それが僕たちのしたことですよ。いい戦略でした!」


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