マセラティは、フォーミュラEに参戦する可能性をまだ探っているという。マセラティは、フィアット・クライラー・オートモービルズ(FCA)のラグジュアリーグランド。同グループでもCEOを務めるセルジオ・マルキオンネは、以前にフェラーリがフォーミュラEに参戦する必要があるかどうかを議論していることを明かし、同シリーズへの関心を示してきた。
今年3月には「フェラーリはフォーミュラEに関与する必要がある」と述べていたセルジオ・マルキオネンだったが、その数か月後にはフェラーリではなく、フィアットのいずれかブランドでエントリーすることになるかもしれないとそのスタンスを軟化させている。FCAグループには、マセラティを始め、アルファロメオ、フィアット、ダッヂ、クライスラーといったブランドがあるが、同社への認知を高めるためにはマセラティが最有力候補だとされている。最近FCAグループは、アルファロメオをフェラーリがエンジンを供給するザウバーのタイトルスポンサーとしてF1での立場を強化。また、マセラティもハースF1チームにも同じようなタイアップ形式で関与するここが噂されている。だが、Autosport は、マセラティがF1と並行してフォーミュラEのプログラムを実行することは可能だとしている。マセラティのフォーミュラE参戦について質問されたセルジオ・マルキオンネは「観察しているし、目を向けている」とコメント。FCAグループは、まだ正式にはフォーミュラEとコンタクトを取っていないと考えられているが、フォーミュラEのアレサンドロ・アガクCEOは「マルキオンネ氏と話をしたことはないが、彼のグループが彼らにとって適切なタイミングで参入するのであれば当然ながら歓迎だ」と述べている。フォーミュラEは、ポルシェとメルセデスが参戦を開始する2019/20シーズンから参戦枠を12チームに拡大する。だが、その数を超えての参戦は受け付けることはないため、マセラティが参入する場合は既存チームのひとつと組む必要がある。現在、自動車メーカーと関連のないチームはテチーターとドラゴン・レーシングの2チームだが、テチーターはDSのワークスチームとしてヴァージン・レーシングを引き継ぐ可能性が報じられている。