スクーデリア・フェラーリのF1リザーブドライバーであるロバート・シュワルツマンが、フォーミュラEベルリン・ルーキーテストでの1日の走行を終えてトップタイムを記録した。DSペンスキーをドライブしたロバート・シュワルツマンは、週末にベルリンE-Prixのダブルヘッダーが開催されたドイツのテンペルホーフ空港サーキットで行われた2回の3時間セッションで、最後の1時間で1分01秒937を記録し、1分02秒台の壁を破った唯一のドライバーとなった。
AFコルセ世界耐久選手権のドライバーであるシュワルツマンは、オープニングの3時間セッションでも1分02秒150のベストラップを記録し、82周を走破した。シュワルツマンの午後のベストタイムは、ベルリンE-Prixの両日で記録した最速タイムをコンマ2秒も下回るもので、マヒンドラのエドアルド・モルターラが土曜日に1分01秒741を記録してポールポジションを獲得した。マヒンドラのデュオ、クシュ・マイニとフレデリック・ヴェスティは、月曜日の走行がフォーミュラEマシンの初ドライブだったが、力強いパフォーマンスを見せた。メルセデスF1ジュニアで昨年のF2準優勝者でもあるベスティは、オープニングセッションのタイムが午後に出したタイムをわずかに上回る1分02秒227で、序盤のセッションで3番手、後半には7番手でフィニッシュした。アルピーヌのF1若手ドライバー・プログラムのメンバーであり、F2で表彰台に上ったこともあるマイニは、セッション序盤の6番手に入った後、1分02秒208の5番手タイムをマークした。この日2番手タイムを記録したのは、アンドレッティからフォーミュラEデビューを飾ったジャク・クロフォードで、シュワルツマンのベストから0.173秒遅れの1分2秒110を記録した。3番手には昨年のルーキーテストに参加していた南アフリカ出身のシェルドン・ファン・デル・リンデが入り、弟のケルビンは先週末、WECの予定が重なっていたニコ・ミュラーの代わりにアプトから参戦した。また、フォーミュラEに復帰した2022年のF2チャンピオン、フェリペ・ドルゴビッチもマセラティMSGのドライバーを務め、1分02秒221を記録して午前中のセッションを2番手で終えた。しかし、午後のセッション1時間目にターン4の出口でマシンがストップし、この日2度目の赤旗が提示された。ピットに回収された後、ドゥルゴビッチは復帰することができ、チェッカーフラッグまでの午後に合計49周を周回して、残り10分間に1分02秒171を記録して4位に浮上した。最初のストップはセッション2時間目に行われ、ドリス・バントールがターン3で他車を避けてクラッシュしてしまった。週末にジョエル・エリクソンがドライブしていた彼のマシンはダメージを受け、ヴァンスールはこの日の残りの走行を終えることができなかった。アリス・パウエルがドライブする2台目のエンヴィジョンは、午後から全ドライバー中最多の56周を周回して開発作業に集中したため、1分03秒454のファステストラップで総合21番手でこの日を終えた。F1アカデミーのチャンピオンに輝いたマルタ・ガルシアは、フォーミュラEマシンをドライブしたことのないERTのシュワルツマンのベストタイムからわずか1.225秒差の18番手でこの日を終えた。現F1アカデミーチャンピオンのマルタ・ガルシアは、これまでフォーミュラEマシンを運転したことがなかったが、シュワルツマンのベストタイムに1.225秒差の18番手だった。