ニック・デ・フリースは、メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフが、将来、自分がF1ドライブに値すると発言したことを「光栄に思う」と語る。フォーミュラEで新たなワールドチャンピオンとなったニック・デ・フリースは、2022年にジョージ・ラッセルがメルセデスF1のシートにステップアップした場合、ウィリアムズF1のドライバー候補に挙げられている。
メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは最近、ニック・デ・フリースと、フォーミュラEでチームメイトのストフェル・バンドーンの二人はF1に“値する”と感じており、彼らがグリッド上で場所を見つけられることを望んでいると語った。メルセデスは、先週日曜日にフォーミュラEでドライバーとチームの両方のタイトルを獲得し、メルセデスのモータースポーツ全体を統括するトト・ヴォルフは、最終戦が行われたベルリンでメルセデスEQのガレージにいた。ニック・デ・フリースは、2019年のF2チャンピオンであり、別のタイトルを追加したことで、2022年のF1でのドライブの可能性に自分の名前を加えられることと考えている。「(ヴォルフが)僕について言ったことを聞いた。そういった地位にある人が僕をF1にリンクさせてくれたことを光栄に思う」と26歳のニック・デ・フリースは NOS に語った。「その一方で、来シーズンにそこに着くかどうかをコントロールすることはできないことも知っている。この世界タイトルがF1を一歩近づけたか? 扉を開いたのは確かだと思う。優勝することは自分が得られる機会に貢献すると思う」「3年間でメジャー選手権で2回優勝した。もちろん、それは僕に何らかの影響を与えるはずだ。でも、同時に僕はかなり控えめだし、この世界タイトルを脇に置いて、自分の将来に完全に集中したいと思っている」ニック・デ・フリースは、F1でのメルセデスのリザーブドライバーに加えて、今シーズンのヨーロピアン ル・マン シリーズと世界耐久選手権でのLMP2レースをフォーミュラEと組み合わており、近年さまざまなマシンでレースを行っている。しかし、来シーズンにドライブすることメインの目標が何であるということになると彼の答えは明白だ。「それについては嘘をつく必要はない」とニック・デ・フリースは冗談交じりに語る。とはいえ、2022年にF1のシートを獲得できなくても、彼は選択肢を広げ続けている。「僕はキャリア全体で別の道を選んできたし、夢を実現することは不可能ではない」とニック・デ・フリースは語った。「でも、最終的には、F1でレースをするだけでは十分ではない。僕はどこにいても常に自分の課題を探している。機会があれば、F1にもそれはあるだろう」