元メルセデスのテストドライバーであるサム・バードは、F1チームはもはや世界で最高のドライバーを捜してはおらず、ペイドライバーにしか追い求めていないと述べた。28歳のサム・バードは、最近までメルセデスのシミュレータードライバーを務めながら、GP2で勝利を収め、F1ドライバーへのドアをノックし続けてきたが、現在では活動の場をフォーミュラEに移し、ヤルノ・トゥルーリやジャン・エリック・ベルニュといった元F1ドライバーと戦っている。
マレーシアで優勝したサム・バードは、フォーミュラEの3位につけているが、自分にF1の目は向けられてることはないだろうと語る。「F1はそこは見ていないだろうし、『お!彼は良いドライバーだ、彼を起用しなければならない』とは考えない」とサム・バードは The Times に述べた。「底なしのお金がなければ、彼らはもう見てくれない」「ビッグチームは、より裕福になる賞金を得るべく、ポイントを獲得するために多くの資金を費やす。それはビッグチーム優位の無限ループだ。小規模チームには、1500〜2000万ユーロを持ち込めるドライバーを獲得するしか選択肢はない」「それが自分であるか、GP2や世界耐久シリーズのドライバーに関わらず、ポテンシャルやチャンスを得るにふさわしい結果を出しているのに、資金不足によってその臭いさえかげないドライバーがいる」「それにはとてもフラストレーションを感じるけど、そういうものだし、それは変わりそうにない」