フォーミュラEの2018/19マシンのルックスは“大きく異なる”ものになると新チャンピオンのルーカス・ディ・グラッシが明かした。シーズン5となる2018/2019シーズンのフォーミュラEには新デザインのマシンが導入される。今年2月にはスパークス・テクノロジーがコンセプトデザインを公開している。
フォーミュラEの新型マシンは、クラシックなシングルシーターの形状から大きく進化を遂げることになり、また2018年にF1に導入されるコックピット保護デバイス『ハロー』の採用が予定されている。ルーカス・ディ・グラッシは「クルマは大きく異なるものになるし、ルックスはとてもクールだ」と Autosport にコメント。「良いレースを保証するためにクルマが大きくなってはいけないし、同じサイズであるべきだ。もっとレースをして、接触もあるだろうから、構造は今よりも少し強くならなければならない。「デザインはいい感じだし、空力にあまり干渉することはない。僕たちはあまり多くの空力は必要としていない。クルマが同じなんだから、1秒速いとか遅いとかはあまり気にはならない」「空力は基本的なものでなければならないし、レースに干渉するべきではない。クルマは効率的で、強く、安全でなければならない」「彼らがそのようなことをキャッチアップできれば、クルマはF1の先入観にとらわれない、違った感じでモダンなロボレースのようなルックスになるだろう」2018/19シーズンのフォーミュラEマシンは、今年2月にスパークスが公開したコンセプトイメージからは脱却することになると予想されている。FIAのジャン・トッド会長は、新しいフォーミュラEカーが“新たな安全性とテクノロジーを備えた良いサプライズ”を与えることを約束している。ルーカス・ディ・グラッシは、将来、フォーミュラEが伝統的なオープンホイールのデザインから離れていくことを恐れる理由はないと語る。「モノコックを閉じて、ドライバーを保護しても、オープンホイールにならないというわけではない」「実際、ホイールを閉じた方がはるかに効率的だし、クルマのルックスはより未来的になる」「僕にとって、現在のクルマで達成できていないと思うメインのポイントは、内燃エンジンでは想像もできないようなデザインとコンセプトを提案できる電気自動車であることだ」「ディフューザーとバッテリーを一体化して、クルマの下の速い気流で多くの冷却しホイール内にモーターを搭載するなどといったアイデアを実現することができる」「シリーズにとって重要なのは、レーシングの古い考え方を複製しないことだ。そうすれば、その背景にあるテクノロジーによって完全に未来的なものが生まれるかもしれない」「今のクルマが妥協をしなければならなかったことは完全に理解しているけど、将来はそうあるべきではない」新型フォーミュラEマシンは、10月にプライベートテストが実施され、その後、2018年初めてに各メーカーに1台ずつ供給されることになる。3シーズンを終えたフォーミュラEは勢いを増しており、メルセデスとポルシェの参戦が示すように自動車メーカーの関心が高まっている。
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