フォード・モーター・カンパニーのジム・ファーレイ社長兼CEOは、2026年からのレッドブルとのF1提携は米国の自動車メーカーにとって「エキサイティングな新時代」であるとし、レース活動をテコに一般車向けの技術やソフトウェアのイノベーションを加速させると語る。フォードは2月3日(金)、レッドブル・パワートレインズのパートナーとして22年ぶりにF1復帰することを発表した。
レッドブル・パワートレインズとフォードは、2026年に導入される次世代F1ハイブリッドパワーユニットの開発で提携し、少なくとも2030年までの複数年契約をレッドブル・レーシングおよびスクーデリア・アルファータウリに結んだ。フォードは、WEC、IMSA、WRC、ダカール、NASCAR、バハ1000に参戦し、草の根モータースポーツからF1までのレース分野に参加する唯一の自動車メーカーとなる。「フォード・パフォーマンスにとって、私たちはエキサイティングな新時代を迎えています」とジム・ファーレイは述べた。「モータースポーツの最高峰であるF1で、レッドブル・レーシングとともに勝利を目指します」「世界で最も人気のあるスポーツクーペ、マスタングが、草の根レースからオーストラリアのスーパーカー、NASCAR、ル・マンへと参戦するのをご覧いただけることでしょう」「そして、世界ラリー選手権、キング・オブ・ハマーズ、バハ100など、オフロードでのリーダーシップを確立していきます」「その一方で、スーパーバン4やマッハE1400のようなクールなデモカーで世界を興奮させ続けていきます」レッドブル・レーシングのF1チーム代表だるクリスチャン・ホーナーは、フォードとレッドブルの連携が、競争相手に対してチームを「有利」に導くと考えている。フォードは、RBPTと共同で350kWの電気モーターとサステイナブル燃料を供給できる内燃エンジンを開発する予定であり、チームはOEMの経験を生かすことができる。「このパートナーシップを通じて、フォードを再びF1に迎えることができるのは素晴らしいことだ」とクリスチャン・ホーナーは語った。「独立したエンジンメーカーとして、フォードのようなOEMの経験から恩恵を受けることができるのは、競争相手に対して有利に働く」「フォードは、何世代にもわたるモータースポーツの歴史に彩られたメーカーだ。ジム・クラークからアイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハまで、その系譜が物語っている」「我々レッドブル・パワートレインズは、レッドブル・フォードとして、その歴史の次の章を開くことができ、非常にうれしく思っている。2026年というのはまだ先のことだが、我々にとっては、新しい未来とオラクル・レッドブル・レーシングの継続的な進化に向けた作業がすでに始まっている」