フォース・インディアは、2019年にランス・ストロールをレギュラードライバーとして起用することを正式発表。ストロールは、セルジオ・ペレスとパートナーを組んで2019年のF1世界選手権に参戦する。ヨーロッパF3チャンピオンを獲得して2017年にウィリアムズでF1デビューを果たしたランス・ストロール(20歳)は、今年もウィリアムズで2年目のF1シーズンを完了している。
今年の夏、彼の父でカナダの大富豪であるローレンス・ストロールは、破算管理下に入っていたフォース・インディアを救済。F1ベルギーGPからレーシングポイント・フォースインディアとして再出発を果たしていた。その後、ランス・ストロールのフォース・インディア移籍は既定路線として考えられていたが、フォース・インディアは、エステバン・オコンの将来が決定するまでランス・ストロールとの契約発表を控えていた。そして、先週末のF1アブダビGPでエステバン・オコンのリザーブドライバー就任が発表されたが、フォース・インディアはランス・ストロールについての発表は見送っていた。その後、ヤス・マリーナ・サーキットで開催されたポストシーズンテストでフォース・インディアはランス・ストロールを起用。2日間で走行を行い、あとはチーム加入の発表を待つだけとなっていた。そして、11月30日(金)の午後、フォース・インディアはようやくランス・ストロールと“長期契約”を結んだことを発表した。「来年、セルジオが加入してセルジオと一緒にレースをすることをようやく発表できたことを嬉しく思う」とフォース・インディアのチームプリンシパルを務めるオトマ・サフナウアーはコメント。「若さ、才能、経験がパーフェクトに融合したエキサイティングなラインナップだ。ランスはまだ20歳であるが、すでにF1で2年の経験を積んでおり、表彰台フィニッシュとフロントロースタートも経験している」ランス・ストロールは、2017年のF1アゼルバイジャンGPでベストリザルトとなる3位表彰台を獲得している。「これは僕のF1キャリアの信じられないくらいエキサイティングな旅の始まりだ」とランス・ストロールはコメント。「素晴らしい文化を持った成功したチームと一緒に働くことを楽しみにしている。これは新しい挑戦であり、この新しい機会を生かしていくことに興奮している」オトマー・サウナウアーは、フォース・インディアはランス・ストロールの活躍を手助けできると考えている。「我々のチームは若く才能のあるドライバーの育成において素晴らしい成果を挙げてきた。ランスとの旅を始めることをとても嬉しく思っている」とオトマー・サフナウアーはコメント。「過去2シーズンにわたってチームに貢献してくれたエステバン・オコンに感謝の気持ちを伝えたい。彼の今後の活躍を願っている」ランス・ストロールのフォース・インディアの加入が発表されたことで、2019年の全10チームのドライバーラインナップが確定。今年と同じドライバーラインナップを継続するのはメルセデスとハースだとなり、6名がチームを移籍、4名がF1フル参戦デビュー、2名がF1復帰を果たす。