クリスチャン・ホーナーのF1復帰を巡る憶測が続くなか、FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長が、復帰は確実との見方を示すとともに、その行き先についても「私は知っている」と意味深な発言を行った。レッドブル退団後にガーデニング休暇を終えたホーナー本人も、すでに複数のプロジェクトと協議を進めていることを認めており、BYDが支援する新規F1チームへの関与を含め、さまざまな憶測が飛び交っている。
FIA会長「彼は戻ってくる」 復帰先も把握と明かすモハメド・ビン・スライエム会長は、英『Oxford Mail』の取材でクリスチャン・ホーナーのF1復帰について問われると、迷うことなく「はい」と回答した。さらに、復帰の可能性について重ねて質問されると、次のように語っている。「彼は戻ってくる。どこになるかは私が言うことではない。たとえ私が知っていたとしても、それを話すのは彼自身だ」この発言は、ホーナーの復帰先についてFIAトップが何らかの情報を把握していることを示唆したものとして注目を集めている。実績を高く評価「勝ちたいなら彼のような人物が必要」ビン・スライエム会長は、レッドブル退団を巡る一連の騒動よりも、ホーナーが残してきた実績を重視すべきだとの考えも示した。「彼の経歴を見れば分かる。誰だって間違いは犯す。しかし、彼は結果を出したのか?」そして、こう続けた。「何を求める? 勝ちたいのか、それとも勝ちたくないのか。挑戦したいのか、それともしたくないのか」長年にわたりレッドブルをF1屈指の強豪へと育て上げた手腕を高く評価していることがうかがえるコメントだった。ホーナー「今は自由の身」 復帰へ向け協議を認める一方のホーナー本人も、英『The Times』の取材で将来についての話し合いが始まっていることを認めた。「もちろん話し合いはある。しかし最近まではガーデニング休暇中だったので、何もできなかった」「今は技術的に言えば自由の身だ」52歳のホーナーは、復帰するのであれば条件が重要だとも強調している。「戻るとすれば、違いを生み出し、勝利を目指せる立場でなければならない」「勝つためでないなら、なぜやる必要があるんだ?」最有力候補はBYD新チーム説も 本人は慎重姿勢パドックでは、中国の自動車メーカーBYDが支援するとされるF1第12チームへの参画が最有力候補との見方が広がっている。しかしホーナーは、この噂について明言を避けた。「巨大な組織だ。本当に巨大な会社だ」その一方で、次のように笑顔で語っている。「これまで本当に多くの憶測が飛び交ってきた。今ではグリッド上のほぼすべてのチームと結び付けられていると思うよ」さらに「私は急いでいない」と付け加え、焦らず最適なプロジェクトを見極める姿勢を示した。今回のビン・スライエム会長の発言によって、ホーナーのF1復帰は既定路線との見方がさらに強まった。一方で、その復帰先については依然として明かされておらず、BYD支援の新規参戦プロジェクトを含め、今後の動向に注目が集まりそうだ。