FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長は、F1ドライバーやF1チーム関係者からの批判に対処するFIA役員のさらなる支援を表明する声明をInstagramで発表した。モハメド・ビン・スライエムは、最近の調査で、役員のネガティブなコメントとオンライン上での誹謗中傷の増加に正の相関関係があることが判明したことを認めた。
その結果、レーススチュワードの装備を充実させるため、国際スポーツコードにおける「不品行」の定義変更が承認された。F1ドライバーやF1チーム代表がスチュワードに批判を向けることは過去にもあった。少なくとも昨年のアブダビ・グランプリでは、ランド・ノリスとの接触によりペナルティを受けたセルジオ・ペレスが「スチュワードはジョークだ。信じられない。彼らは今年非常にひどかったが、これはジョークだ」とスチュワードを非難した。同じシーズン中には、元ハースF1チームのボスであるギュンター・シュタイナーが、オープニングラップでの衝突でニコ・ヒュルケンベルグにペナルティを科したスチュワードを「素人」と評した。インスタグラムで、ビン・スライエムはFIAスチュワードへの支持を表明し、否定的なコメントへの処罰をためらわないよう促した。モハメド・ビン・スライエムの声明全文「オンライン上での誹謗中傷に対する我々の継続的な取り組みの一環として、最近の調査により、ドライバーやチームメンバーからのネガティブなコメントと、ソーシャルメディア上で役職者に対する憎悪の増加との間に直接的な関連性があることが明らかになった。前回の世界モータースポーツ評議会において、著名なスポーツ関係者が役職者に対して虐待を煽るような発言を行った事件を受けて、ISC(国際スポーツ評議会)における不品行の定義の変更が承認された。この変更により、FIAのオフィシャルやボランティアが、我々のスポーツの安全性と公平性を維持し、その改善に時間を割くことへのさらなる支援が確保されるだろう。我々のスチュワードは、この種の虐待と戦う際には毅然とした態度を示す覚悟が必要であり、彼らの決定には私の全面的な支援と国際スポーツコードの支援がある。私は彼らに、FIAは我々のスポーツにおけるある意味で虐待を許さないという姿勢を示すよう強く求めている」