FIA(国際自動車連盟)は、F1チームがルールを遵守していることを確認するため、ファクトリー検査の通告をゼロにする方針に移行したいと述べた。F1のレギュレーションが複雑化するにつれて、各F1チームが拠点で運営する方法にもさまざまな制約が出てきた。風洞試験やCFD テストには制限があり、協力するチーム間で共有できる情報の量に加えて、コストのキャップや、常にコンプライアンスを必要とする外部スタッフの利用などの要素がある
F1チームがレギュレーションに従っていることを確認するため、FIAは以前から工場を訪問して状況をチェックする権利を持っていた。以前は競技者に十分な通知を行った上で行われていたが、当然のことながら、レギュレーションを回避しようとする者を捕まえるという点では、レギュレーターにとって理想的なことではない。しかし、FIAのシングルシーター担当責任者であるニコラス・トンバジスは、FIAはすぐにでもファクトリーに出入りできる状況を目指している語っている。「我々は基本的に通知なしで行きたいと思っている」とトンバジスは説明した。「いきなりドアを開けて中に入るべきだとは思わないが、電話一本で、誰かが担当者を迎えに来て、『風洞などを見に行きたい』と言えるようなプロセスがあるのは正しいことだと考えている」トンバジスは、FIAが検査のためにファクトリーの外で長く待たされるようなことがあってはならないと考えている。理想的なものについて尋ねたトンバジスは「10分から15分くらいで、すぐに検査ができるようにしたい。ゲートでさらに1時間も待つ必要はないようにね」と語った。FIAは最近、こうしたファクトリーでの作業を支援する人員を増員し、2~3週間ごとにチェックを行える体制が整ったとしている。「我々はかなり長い間、このチーム(ファクトリー検査員のチーム)の拡大を目指してきたが、少し人手が足りなかった」とトンバジスは語った。「最近、このチームの目標数を達成した。これにより、現在はほぼ2~3週間ごとにチームを訪問できるようになった」
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