FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長は、アストンマーティンとホンダの契約について、F1が「まさに正しいバランスを保っている」証拠だと称賛している。アストンマーティンとホンダは5月24日(水)、2026年のF1シーズンから協力することを発表した。この契約により、アストンマーティンはホンダの“ワークス”チームとなる。
ホンダは、電力を約20パーセントから50パーセントに増加させるとともに、完全に持続可能な燃料に切り替えることを約束した2026年から始まる次世代F1パワーユニットレギュレーションに向けて開発に取り組んでいく。アストンマーティンとの提携は、当初ホンダが2021年末でF1から撤退することを選択したため、レッドブルが独自のパワーユニットの開発に乗り出し、現在フォードと共同でプロジェクトを進めていることを受けてのものとなる。その結果、ホンダは新たに提携するチームが必要になった。アストンマーティン・ホンダの契約についてモハメド・ビン・スライエムは「ホンダのような世界的な自動車大手からの継続的な関心は、FIAがFOMおよび既存のPUメーカーと協力して策定した2026年パワーユニット規定が、FIA F1世界選手権が技術革新、持続可能性および競争の最前線であり続けることを確実にするために、まさに正しいバランスをとっていることを改めて示している」と述べた。「今年の初めに発表したように、これらの業界のリーダーのうち、アルピーヌ、アウディ、フェラーリ、ホンダ、メルセデス、レッドブル・フォードの少なくとも6社が、2026年から2030年の規則サイクルへの参加を登録しており、ホンダがアストンマーティンチームでグリッドに戻ることを約束してくれたことを非常にうれしく思う」モハメド・ビン・スライエムのコメントは、F1 CEOのステファノ・ドメニカリの「我々のグローバルプラットフォームと成長がブランドに大きな可能性を与えていることのさらなる証拠であり、2026年に持続可能な燃料に移行するという我々の計画が、地球の脱炭素化のための代替ソリューションを自動車界に提供する正しいアプローチだということも示している」とのコメントと共鳴している。
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