元ラリードライバーのモハメド・ベン・スライエムが、ジャン・トッドの後任としてFIA(国際自動車連盟)の会長に選出された。2009年からFIA会長を務めたジャン・トッドは、最大となる3期を務めあげて退任。パリで開催されたFIA年次総会で会長選が行われ、モハメド・ベン・スライエムは61.62%の票を集めた。FIA副会長のグラハム・ストーカーが36.62%、棄権は1.76%だった。
アラブ首長国連邦のモハメド・ベン・スライエム(60歳)は、元ラリードライバーであり、FIA中東ラリー選手権を14回制し、1983年から2002年まで61の国際イベントで優勝した。2005年からエミレーツモータースポーツ機構(EMSO)の会長を務め、FIA世界モータースポーツ評議会に初めて選出されたアラブ人となる中東担当副会長を務め、2008年にはFIAの副会長に指名された。モハメド・ベン・スライエムは「FIA for Members」キャンペーンを行い、世界中でモータースポーツへの参加を倍増させ、多様性と包摂を強化し、持続可能なモビリティに関する有力な意見形成者となり、2009年にカレンダー入りしたF1アブダビGPを設立にも尽力した。モハメド・ベン・スライエム(FIA 新会長)「本日パリで開催された年次総会の終わりにFIA会長に選出されたことを非常に光栄に思う。すべての会員クラブの尊敬と信頼に感謝する。グラハムのキャンペーンと連盟への関与を祝福する。 過去12年間に達成されたすべてのことに対して、FIAとそのメンバーの名前でジャン・トッドに無限の感謝を表明する。私は重要な仕事を追求し、モータースポーツとモビリティをさらに前進させることに尽力していく」ジャン・トッド(FIA 元会長)「章は終わった。過去12年間のモータースポーツと安全で持続可能なモビリティの成果に集合的に満足することができる。私のチーム、政権とすべての会員クラブの揺るぎないコミットメント、熱意、そして回復力に心から感謝する。モハメッドがFIA会長に選出されたことを祝福し、彼、彼のチーム、そして、連盟が今後数年間で最高の成功を収めることを願っている」FIA(国際自動車連盟)は、世界のモータースポーツの統治機関であり、世界をリードするモビリティ組織の連合体。1904年に設立され、パリとジュネーブに本社を置くFIAは非営利団体だ。5大陸146カ国から245の会員組織が集まっている。
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