FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、F1チームによるシミュレーターの使用が増加したことで、F1開発がファンから見えないものになっていることを懸念している。近年、F1のインシーズンテストが減少したことで、F1チームはシミュレーターで開発を進める割合が高まっている。F1チームは、コース上からのライブデータに基づいて専用のシミュレータードライバーを配置してマシン開発を行っている。
ジャン・トッドは、それがF1に及ぼす悪影響を懸念している。「状況は変わっている。良ち時もあれば、あまり良くないときもある」と Sky にコメント。「クルマはあまりに信頼性が高くなっていると関いている。目に見えないことがあまりに多く起こっているように感じる。レース週末や期間にファクトリーでシミュレーションすることあ、ドライバーがレースサーキットをシミュレートすることに制限はない」「ある意味で昔を懐かしく思うことがある。プレイベートテストを懐かしく思う。全員がプライベートテストがあまりに多いと不満を言っていた。だが、少なくとも何が起こっているかを見ることはできた」「あまりに多すぎたかもしれないが、今はファクトリーでの隠されたシミュレーションがあまりに多いと思う。近代的なこととして良い時もあるのは確かだが、もう少しコントロールされるべきかもしれない」F1チームは、マシンからの大量のデータを使用することができるが、NASCARのような選手権ではそれをはるかに厳しく制限している。アブダビGPでF1バドックを訪れた7度のNASCARチャンピオンであるジミー・ジョンソンはF1でのデータ使用の範囲に感銘を受けたと語った。「僕たちがクルマから引き出すことができるデータ量は、事実上、スロットルとブレーキ、そして、ステアリングのトレースだけだ。最近、僕たちはそれをとても幸運に感じている」とジミー・ジョンソンはコメント。「舞台裏には僕たちにもF1で使われているような多くのツールやリソースがある。でも、コース上でループは閉ざされているし、クルマからデータを流して、望みどおりにそれらのツールを使うことはできない」「フルアクションでそれを見でも、何が起こっているかを表面的にしか理解できない。F1で何が進んでいるかを見るのは本当に印象できだったし、なぜF1に予算制限が必要になっているかの理由も理解できた気がする」
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