FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、将来的なF1チームの“アライアンス”の可能性について注意深く監視しており、フェラーリ/ハース型の提携は議題に挙がっていると述べた。ハースとフェラーリの密接な技術提携は、競争力のあるVF-18を生み出した。エンジンだけでなく、多くのパーツを共用するハースのマシンはしばしば“白いフェラーリ”だと揶揄され、問題化している。
この問題は、フォースインディアが破算管理下に入った際にも再び浮上。ウィリアムズ、ルノー、ッマクラーレンはフォースインディアがメルセデスの事実上の“Bチーム”になるのではないかと考え、新生フォースインディアが分配金の権利などを取得することに反対姿勢を示した。マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、この問題は今後の懸念の最前線にあると認める。「非常に懸念いている」とザク・ブラウンはコメント。「FIAとF1が関与しなければ、まさにそうなっていくと思っている。最終的にビッグチームは異なる方法で資金を費やす方法を見つけるためにスモールチームとより密接に仕事をすることになるだろう」「対処する必要のあることであり、私はFIAとF1が、スポーツがそれについて何かをしなければ、その方向に向かうであろうことを十分に把握していることを嬉しく思う」「我々はBチームに対処するという保証を与えられた。最終的にそれは我々が信じているF1とはかけ離れたものになってしまうからね。コンストラクターであるなら誰もがパワーユニットを購入する。今後はそれが極端に進んでいく。F1の将来からそれを解いていく必要がある」チャーリー・ホワイティングは、FIAとF1は現在の法規を超えたチーム間の協力関係をどのように取り締まっていくかは明らかにはしていないが、問題に対処していくことになると認める。「それは我々が懸念すべきものであり、議論していくことだ」とチャーリー・ホワイティングはコメント。「ハース/フェラーリの関係でそれが始まった。我々は最初にどのような可能性があるかを正確に知っていし、最初は抜け穴があった。そこは新しいエントラントに対しては閉じられている。それがハースができたことであり、現在のチームが適切なエントラントとして確立するよりもはるかに多くの作業ができた」「だが、我々が聞いているのは、既存チーム間の提携だ。非常に慎重に検討していく必要があると思う」