FIAは、F1イギリスGPでキミ・ライコネンがコース復帰する際に十分に安全に気を配ったとはいえないとして、改めて全ドライバーに対て安全への注意を促した。キミ・ライコネンは、F1イギリスGPのオープニングラップでコースアウト。コースに戻ってくる際にランオフエリアのバンプに乗ってコントロールを失い、大クラッシュを喫した。
幸い、キミ・ライコネン自身、そして、スピンしたライコネンと接触したフェリペ・マッサにも怪我はなかったが、この事故によって赤旗が出され、約1時間にわたってレースが中断された。キミ・ライコネンのコース復帰の仕方には非難の声も挙がったが、FIAは、調査の結果、ライコネンはわずかにスピードを落としており、他のドライバーも同じようなにコースに復帰することが予想されるとしてペナルティは科さなかった。しかし、キミ・ライコネンの件はF1ドイツGPのドライバーミーティングで議題となり、FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングがこの件についてドライバーたちに改めて注意を促してしたことが明らかになった。チャーリー・ホワイティングは、キミ・ライコネンの行為がスチュワードに報告されなかったのは幸運であり、レギュレーション違反ぎりぎりの行為だったと考えている。チャーリー・ホワイティングは、規則を守るようにドライバーたちに改めて強調した。しかし、チャーリー・ホワイティングは、規制を厳しくするつもりはないとしている。「ポリシーの変更はない。基本的なポリシーは、規則に書かれているとおりだ」とチャーリー・ホワイティングはコメント。「コースから外れたドライバーは、コースに復帰することは許されるが、安全かつアドバンテージを得ることなく戻らなければならない」「キミのコース復帰は非常に安全だったとは言えず、もっと注意を払うべきだった。それが私の意見だ」「芝を通ってコースに戻る際には、サッカーのピッチのように手入れされているとは思わずに十分注意しなければならない」
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