欧州連合(EU)が、F1トップチームを中心として構成された戦略グループを“監視”していることが明らかになった。4月初旬、戦略グループに属していないマルシャ、ケータハム、フォース・インディア、ザウバーの4つの小規模チームが連盟で新たに発足された戦略グループに関する不満を書面で明らかにしたと報じられた。
これを受け、F1チームは5月1日(木)にFIAのジャン・トッド会長、バーニー・エクレストンを交えて話し合いの場を設けられることになっている。現在、戦略グループには、レッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレン、ロータス、そして歴史的な意味合いから、名門チームとして知られるウィリアムズが所属している。フォース・インディアの副チーム代表ボブ・ファーンリーは、大規模チームはバーニー・エクレストンから巨額の商業収入の分配を受けていると Guardian に述べた。「それらの5チームがさらに豊かになって権限を増し、残りの6チームの権利が奪われるという状況を迎えている」Sport Bildによって、ある内部関係者が“怒りに満ちた”と表現したその書面で、小規模チームたちが戦略グループが欧州連合の競争法に反しているとの考えを綴っていたと報じている。そんな中、Timesは、欧州連合の競争法を扱う機関が現在の状況を“監視”していると報じた。「(EUによる)徹底的な調査が行われることによりF1は混乱に陥ることになるだろう。合意も無効とされる可能性があり、F1がシンガポール市場へ上場するといった展望も終わりを告げることになるかもしれない」同紙は“F1に密接なかかわりのある二人の人物”がすでに欧州連合の担当者との面談を終えており、彼らが“懸念を表明していた”と報じた。以前のEUの調査では、FIAはF1の商業権には関与してはならないとされていたが、今回の調査担当者は現在のFIAの役割についても懸念を表明していたとされている。FIAはこの件についてコメントしていない。 5月1日(木の会議に参加するボブ・ファーンリーは「単純にこのようなスポーツ運営はあってはならない」と述べた。
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